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【動画】「区間新もあったのかなぁ」斎藤将也が語る全日本8区“トラブル”の真相と最後の山上りへの強い思い「名探偵に勝ちたいですね」《徹底解剖:城西大学2025②》
箱根駅伝の注目校の監督・選手に話を聞くシリーズ「徹底解剖」に、城西大学のエース・斎藤将也選手が登場。ルーキーイヤーから箱根駅伝の主要区間を走り、チームに貢献してきた斎藤選手ですが、今季は怪我の影響もあり決して順調とはいえないシーズンでした。2大会ともアンカーを務めた出雲・全日本での走りを振り返りつつ、4年生としてチームに感じること、最後の箱根駅伝への意気込みについても聞きました。
NumberPREMIERでは城西大学を徹底解剖。櫛部静二監督の動画インタビューもあわせてお楽しみください。
斎藤選手は全日本大学駅伝で8区アンカーを務め、中盤までは渡辺康幸さんの持つ日本人最高記録にせまる勢いでした。しかし最後は太ももを押さえるようにして、倒れ込むようにゴール。中継にもその様子が映り、多くの駅伝ファンが「怪我か?」と心配になるシーンとなりました。

「ラスト2キロぐらいで足がつる感じがあって、ゴールできるか心配になって、ペースを落とさざるを得ませんでした。ハムストリングスのあたりの筋肉が動く感じで違和感がありました」
7区から襷が渡った時点では12位、シード圏内の8位で襷リレーをした日本体育大とは1分58秒の差がありました。だからこそ斎藤選手は前半から速いペースで前を追ったそうです。
「突っ込まざるを得ないというか、行くしかないという感じで頑張りました(笑)」
今回は駒澤大の山川拓馬が、渡辺康幸さんの記録を塗り替えるか、とテレビ中継でも話題になっていましたが、斎藤は15㎞地点でその山川のラップを30秒以上上回るペース。日体大を抜いて8位になっていた順天堂大に迫る走りを見せていました。ただし、長い距離を走るための練習を始めたのは出雲駅伝のあとから。3週間ほどの急ピッチな練習では「19.7kmの距離を走り切るには足りなかった」と冷静に振り返っていました(今回、早大・工藤慎作が渡辺康幸さんの記録を更新)。

1年生のときから学生3大駅伝に出場し、主力・エースとしてチームを引っ張ってきた斎藤選手。しかし今年のシーズン前半は怪我に苦しみました。
シーズン前半はターゲットを、福岡クロカンでクロスカントリー日本代表に選ばれること、個人選手権10000mでワールドユニバーシティゲームズに出場することのふたつに絞っていました。しかし「練習ができすぎてしまった」といい、福岡クロカンに出発する前日、かかとを骨折していたことが発覚します。
そこからは走れず、バイクでのトレーニングなどを行う日々。ターゲットにしていた大会に出られず精神的に落ち込んだこともあったと話しますが、練習を再開してからは「太っていたので、練習をしてどんどん絞れていくのが楽しかった」と笑います。
「今年は箱根一本で」チームのための5区希望
箱根駅伝では1、2年時は2区、3年時は5区を走っています。「今回も5区、ですよね?」という問いかけには「そうなりますね」と笑顔。1、2年時は先輩の山本唯翔(現・SUBARU)が5区を走り、「山の妖精」というニックネームで一躍有名になりました。実は山本も2区を走りたいという思いを抱いていたものの、チームの事を考えたら5区が最適と切り替え、2年連続区間賞という圧巻の走り。斎藤は「自分も唯翔さんぐらいいきたいですね」と力強く話します。

4年生として、後輩のことも気にかけています。期待する後輩としては3年生の柴田侑、2年生の小林竜輝の名前を挙げますが、普段の練習から声をかけたりはあまりしないそうです。ですが、次世代のチームを担ってほしいという気持ちはしっかりとあります。全日本大学駅伝の後に、小林にかけた言葉とは……。
動画では他にも、以下のようなトピックについて語っています。
- 監督と競争でまさかの「異変」!?
- 全日本大学駅伝は「笑い話にしたかった」けど
- 全日本8区で掴んだ手応え
- 実はロードは苦手……その理由は?
- 昨季10000m27分台レースの後悔とは?
- 箱根駅伝で勝ちたい相手、負けたくない相手
- 盟友ヴィクター・キムタイとの4年間
- ランナーとしての長期的な目標
「強さ」を求め、自分を磨いてきた4年間。最後の箱根駅伝でどんな走りを見せてくれるでしょうか。斎藤選手の人となりもしっかりと感じられる約30分のインタビュー、ぜひご覧ください。(11月13日取材)
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