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《独占告白》「このままでいいのか?」エディー・ジョーンズが語るリーグワンへの危機意識と日本代表“再建”のキーマン「限界まで踏み込んだ経験を持つのは…」

2025/06/25
2027年オーストラリアW杯に向けて、ラグビー日本代表が始動する。テストマッチ4勝7敗――たしかに昨年の戦績は芳しくなかった。しかし指揮官は、低空飛行に終わった原因をすでに把握している。ジャパンが上昇気流に乗るための緻密で明確なビジョンを明かした。(原題:[独占インタビュー]エディー・ジョーンズ「再び、限界突破せよ」)

――梅雨の時期に入りました。サマーテストマッチの季節です。

エディー・ジョーンズ(以下EJ) 昨年より強い集団になれる手ごたえがあります。今回は国際試合の経験がない選手が16人入っていますが、ワールドカップ(W杯)に向け、各ポジションの層を厚くするための重要な季節になりますよ。

――エディーさんがヘッドコーチに就任してから、昨年はイングランド、ジョージア、イタリア、フランスと欧州のチームに5戦全敗。望んだ結果は得られませんでした。

EJ 正直、私自身もがっかりしていました。先が見えない、長く暗いトンネルに入ってしまったような感覚がありました。

――いったい、何が原因だったのでしょう。

EJ まず、私が日本の国内ラグビーの変化をよく理解していませんでした。そのことは認めざるを得ません。

――エディーさんが前回、日本代表のヘッドコーチを務めたのは'15年のW杯まで。その後も国内のラグビーの動向は追っていたはずですが……。

EJ リーグワンのレベルは確実に高くなりました。特に今季トップ4のクラブは、世界的に見ても高水準でしょう。ただし、ここ数年で起きた大きな変化として、海外からやってきた選手が各チームの主力になり、日本人はサイドラインに追いやられ、控えに甘んじることが増えました。先日発表されたリーグワンのベスト15に選ばれた日本人は1番プロップの木村星南と、フルバックの松永拓朗(ともに優勝した東芝ブレイブルーパス東京)の2人だけです。

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photograph by Kiichi Matsumoto

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