なんとも清々しいブラジルW杯だったと思わないか? 戦術のトレンドはクラブチームでの戦いに譲ったものの、だからこそ垣間見える選手たちの本能。決勝の延長戦で、マスチェラーノとビリアは己の前を駆け抜けるシュバインシュタイガーに対して同時にタックルを仕掛けた。彼らの野性は、眼前の獲物を狩り、勝利するためだけに繰り出された。
だが、一方でこんなにも野放しになっているサッカーの側面もあるという。世界中の政治から汚職がなくならないのと同じように、サッカーには逸脱行為がつきまとっている。八百長と呼ばれるサッカー界に蔓延る腐敗のことだ。
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photograph by Ryo Suzuki