ランナーたちよ、カレーは、ラーメンは、
そして焼肉は君たちの敵ではない! と。
好評発売中の雑誌Number Do『RUN&EAT あなたの「走る」が「食べる」で
変わる』より、ランナーには高カロリーで敬遠されがちな? 料理を提供しながらも自身はランニングを欠かさない店長さんたちの特集を公開します。
カレー、ラーメン、焼肉。日本人の三大人気メニューではあるが、ランとの相性はあまりよろしくない。高カロリー、高脂肪、偏った栄養……コンディションに人一倍気を遣う者にとっては忌避すべき要素でしかない。日本の国民食はランナーの地雷メシなのだ。
そんな地雷メシを日々つくりながら、ランにハマった3人の料理人がいる。自らの料理とランにどう折り合いをつけているのか?
カレーは見た目以上にカロリーが高く、体重を気にするランナーにとっては避けるべき料理のひとつであろう。カツカレーなんて1000キロカロリー近くあるしなあ……。新宿御苑のほど近くでカレーショップ「けらら」を営む相賀英一さんはそんな懸念に対して異を唱える。
「小麦粉とバターを炒めてルーをつくるとカロリーは高くなるけど、ウチのカレーはルーは使わない。ヨソのはともかく、ウチのカレーなら走りにも影響はないと思います」
上の血圧が170ぐらいになって、徐々に走り始めたら……。
長年の研究の末にたどりついたという、12種類のスパイスをブレンドしたカレーをひとくち頬張ると、ほどよい刺激で汗がにじむ。ウォーミングアップ代わりに食べるのもアリかもしれないが、そもそも「中高6年間、サッカーをやっていたけど、社会人になってからは運動とは無縁の生活」を過ごしていた相賀さんが、なぜ走りはじめたのだろう?
「カレー以外にも、ラーメンが好物で、いつもスープまで飲み干してたんだけど、5年前に上の血圧が170ぐらいになってしまったんです。医者に診せたところで降圧剤を出されるだけだろうから、まず自分で血圧を下げる努力をして、それでもダメなら病院に行けばいいやと思って(笑)。食事の塩分を控えて、自宅から店までの通勤手段を自転車から徒歩に切り替えたんです。ただ歩いているのも芸がないので、早足で歩こう、曲がり角まで走ってみよう……と、強度を上げていった」
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