薬物問題で揺れるヤンキースのアレックス・ロドリゲスが、大リーグ機構とコミッショナーのバド・セリグ氏を相手に、ニューヨーク州最高裁判所に訴訟を起こした。8月初旬、機構がフロリダ州のクリニック「バイオジェネシス」を通して薬物疑惑を調査した結果、ロドリゲスは証拠が発見されただけでなく、悪質な捜査妨害を行なったとして211試合の出場停止処分を科せられた。
ロドリゲス側の主張によると、調査段階で機構側と協力者との間で多額の金銭授受があり、「証拠を不適切に集めようとした」というのが提訴理由だ。公式戦後、第三者を裁定人とした調停が始まった矢先だっただけに、衝撃的な一報だった。
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photograph by Yukihito Taguchi