経営悪化が表面化していたロサンゼルス・ドジャースに対し4月20日、大リーグのバド・セリグ・コミッショナーが、同球団を管理下に置くことを発表した。「偉大なファンのためにも、球団の利益を守るうえで、財務や運営の状況を監視する必要がある」
ヤンキース、レッドソックスと並ぶ歴史と伝統を持つ人気球団への強制介入は、米球界でも大きな波紋を広げた。
豊富な資金力で知られたドジャースは2004年、不動産王のフランク・マッコート氏がオーナーになって以来、一気に経営状況が悪化した。'09年からは、共同オーナーでもあった同氏の妻との離婚に伴う財産分与問題が泥沼化。米紙の報道によると、マッコート氏の負債額は約330億円にも及ぶと推測される。さらに、4月上旬には同氏が選手の給与支払に充てるため、前オーナーグループでもあるFOXから約25億円を借り入れたことが判明した。セリグ氏の忍耐力も限界だった。
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