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「痛みはない。無ではないですけど」右肘に20cmの傷跡…オリックス山下舜平大24歳、球団初の“米国でのトミー・ジョン手術”から半年の現在地
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byNoriko Yonemushi
posted2026/11/07 11:01
今年5月にアメリカでトミー・ジョン手術を受けたオリックス山下舜平大(24歳)
渡米した日に診察や手続きを行い、翌日に手術。アメリカでは保険が適用されず入院費が高額になるため、抜糸までは病院の近くに家を借りて滞在した。そこでようやく「アメリカにいるなー」と実感したという。
「(感染症を防ぐため)汗をかいちゃいけないから、どこかに行くこともなかったですけどね」
約2週間で帰国し、着実にリハビリを重ねてきた。10月からはネットスローを始めている。
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「順調です。痛みはないですね。まあ無ではないですけど。手術で切っていますし、今まではなかったものが入っているので、今まで通り何もなく、怖さなしで投げるのは無理ですけど、意外とよく動いてくれているかなと」
ここ2年で延べ12人が手術…当事者の本音
オリックスでは、この2年で山下を含め延べ12人もの投手がトミー・ジョン手術を受けた。明らかに多いように思えるが、「やっている側としては、たまたまかなと思いますけどね」と山下は言う。
「球団に、割と前向きに手術させてもらえるからというのもあるんじゃないでしょうか。わからないですけど、もしかしたら球団によっては、させてもらえない場合もあったり、痛くても投げているところもあるかもしれない。オリックスは、選手が手術したければ、ダメとはならないので、感謝しています。原因は各々にあって、僕自身は、腰をかばっていたことが要因としてあると思います。球が速い分、少しのズレが大きなことに繋がっちゃうと思うので」
冷静に自己分析をするが、その境地に至るまでには葛藤もあったのだろう。そううかがわせるこんな言葉も口にした。
「先を見すぎるとしんどいんで、今はとりあえず、決めたプログラム通りに進んでいるという感じです。無心っす、無心。じゃないと、一喜一憂していたらやってられないですから」
過度な期待も不安も封じ込め、ただ今は一歩一歩前へ進むだけだ。
【レポート第2回、第3回は近日公開】

