猛牛のささやきBACK NUMBER
「痛みはない。無ではないですけど」右肘に20cmの傷跡…オリックス山下舜平大24歳、球団初の“米国でのトミー・ジョン手術”から半年の現在地
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米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byNoriko Yonemushi
posted2026/11/07 11:01
今年5月にアメリカでトミー・ジョン手術を受けたオリックス山下舜平大(24歳)
「一番納得したところでやりたいなと思ったので。いろんな人に色々なことを言われましたけど、『自分が納得するところでやらないと後悔するよ』と言ってくれた人がいて、一番その言葉を信じて決めました。再手術になった人も見ていましたし。(同月に手術した)宮城さんとも話したり、色々な人の意見を聞きながら、アメリカで、というところに行き着きました。どこでしようと、やることは変わらないと思います。アメリカでやったからといって、手術している以上、100%復帰できるというわけではない。でも自分が納得したところでやったほうが、言い訳ができないじゃないですか」
アメリカの最新の手術だからといって早く復帰できるとは考えていないという。
「アマチュアとか学生とか、それほど球が速くない人たちだったら、負荷が少ないので、もう少し早く復帰できると思いますけど、たぶんプロレベルとか、メジャーリーグレベルだったら(復帰時期が早いということは)ないと思います。1年は決まっているので」
腰痛を克服して臨んだ今シーズン
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山下は入団3年目だった2023年の開幕戦でプロ初登板を果たし、その年9勝を挙げて新人王を獲得した。身長190cm、約100kgの体躯でマウンドに仁王立ちし、最速161kmの剛速球で打者をねじ伏せる圧倒的なスケール感。近い将来、日本を代表するエースとなる姿が容易に想像できた。
だが腰椎分離症の度重なる発症に苦しんだ。それでも、体の使い方やトレーニング、調整方法などを徹底的に見直して腰痛を克服し、昨シーズン終盤に一軍復帰。9月27日の楽天戦で388日ぶりの勝利を挙げた。
ようやくここから、と今季に懸ける思いは強かったが、その矢先にトミー・ジョン手術。ショックはいかばかりだったかと想像するが、「それどころじゃなかったですね」と振り返る。
「立ち止まっていられないというか。手術をするなら早いほうがいいですし、ショックを受けている時間はなかった感じでした。いろんな意見を聞きながら、何を選ぶか。それしかなかったです。アメリカで手術するまでは、一瞬だった気がします」

