箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「結局、今のウチは主力が抜けるとこの順位」昨年優勝メンバー0人で全日本大学駅伝6位…駒澤大は不振か収穫か?「ただ、戦えていないわけじゃない」
posted2026/11/05 17:00
昨年全日本駅伝優勝ながら今季は6位だった駒澤大。2区で好走を見せた1年・鈴木(写真)など収穫もあったが、箱根に向けてどう立て直すのか?
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
Yuki Suenaga
「いやぁ、最後はヒヤヒヤしましたよ(苦笑)。うしろから大東が来ていたので。でも、よく粘りました。青学とは最後まで競りたかったですけど、まぁしょうがない」
全日本大学駅伝、6位に終わった駒澤大の藤田敦史監督は、サバサバした表情で、そう言った。
出雲駅伝は7位ながら、駅伝初出場の鈴木大翔(1年)、上岡煌(2年)、植阪嶺児(4年)らが経験を積み、「経験の1年」と位置付けた駒澤大にとって収穫の大きいレースになった。全日本大学駅伝も「経験」を重視して1、2年生を積極的に起用した。区間配置で気になったのは、出雲の時と異なり、1区と2区を入れ替えた点だ。鈴木を1区に固定し、今季は成長させていくのかと思っていたが、エース区間の2区に配置した。
ADVERTISEMENT
「鈴木は、本当は1区でもいいかなと思ったんですけど、もったいないかなと。全日本の1区はあまり動かないですし、抜けてもけっこう捕まってしまいますからね。それなら2区でドーンと行かせた方が鈴木の成長のためにもいいかなという判断です。本人は不安がっていたけど、いけるでしょう(笑)」
その采配がハマった。
ルーキー鈴木大翔の考えていたこと
1区の上岡が区間3位と快走し、鈴木に襷を渡すと、区間新の走りで3区の牟田凜太(2年)に繋げた。
鈴木は、2区の走りについて、こう語る。
「レースは、楠岡(由浩・帝京大4年)さんや増子(陽太・早稲田大1年)たちに単独で勝つのは難しいので、とにかく前にいる人についていくことだけを考えていました。2区は怖かったんですけど、やり切って、出し切ったので個人の結果(区間3位)に不満はないです。でも、チームで見ると自分のところで早稲田や帝京に離されてしまったので、もっと強くならないといけないと思いました」
出雲、全日本での好走で箱根にも期待がかかるが、鈴木は冷静だった。
「箱根は、恐怖です。全日本の11キロで酸欠になっているようでは20キロは走れないですし、どの区間がとか言っている場合じゃない。出雲、全日本は箱根への自信にならないです。怖いので、距離をしっかり踏んで練習しなきゃいけないという思いしかないです」

