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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「巨人の織田翔希“強行指名”にビックリ」末吉良丞がドラフト直前に小声で言った「下位でしょう」…現地沖縄で密着「じつは日ハムが1年前から狙っていた」
text by

松永多佳倫Takarin Matsunaga
photograph byTakarin Matsunaga
posted2026/10/25 17:00
日本ハムの3位指名を受けて目を丸くする末吉良丞。同期のライバルたちの指名の瞬間にもさまざまな反応を見せた
ついに訪れた指名の瞬間、末吉良丞は…
休憩が終わり、ドラフト会議は2巡目に入った。1位指名は抽選やインタビューなどが挟まるが、2位以下からはスピードアップしていく。
有力選手の名前が読み上げられるたびに、会見場に緊張が走る。
巨大スクリーンの真下に陣取った筆者は、末吉のほぼ真正面。距離にして3メートル弱。末吉の視界には当然入る。指名された瞬間の顔を撮りたいため、球団名がアナウンスされるごとに身を乗り出してカメラを向ける。他のメディアも同じだ。シャッターチャンスを逃さないよう、絶えずファインダー越しでピントを合わせていると、末吉がチラチラと視線を送ってくる。気になって仕方ないのだろう。やや心苦しく思いながらも、カメラを下ろすことはできない。
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ロッテの2位で前田侑大(高岡第一)が指名されると、硬かった表情が「へえ~」といった顔に崩れた。背格好も近い同じ高卒のサウスポーが2位指名されたことに敏感に反応したのだろう。ほどなくして全12球団の2位指名が終わった。
「2位で呼ばれるのでは」という予感も漂っていただけに会場の空気が少し重くなる。末吉は平静を装うが、表情は依然として硬いままだ。続けざまに3位指名のアナウンスが始まる。阪神、ソフトバンク、巨人、西武、DeNA……。「末吉」の名はまだ呼ばれない。
焦りと緊張感が頂点に達しかけた、まさにそのときだった。
「第3巡選択希望選手 北海道日本ハム 末吉良丞 投手 沖縄尚学高校」
会見場が歓声に包まれる。周りの野球部同期が手を叩いて喜ぶなか、当の末吉は目をまん丸くしてキョトンとし、しばらく固まっていた。その表情は3位指名に驚いているようにも、喜びを噛みしめているようにも見えた。
<続く>


