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「巨人の織田翔希“強行指名”にビックリ」末吉良丞がドラフト直前に小声で言った「下位でしょう」…現地沖縄で密着「じつは日ハムが1年前から狙っていた」
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松永多佳倫Takarin Matsunaga
photograph byTakarin Matsunaga
posted2026/10/25 17:00
日本ハムの3位指名を受けて目を丸くする末吉良丞。同期のライバルたちの指名の瞬間にもさまざまな反応を見せた
巨人の織田翔希“強行指名”にビックリ
末吉はさほど表情を変えない。指名の合間に隣の同級生と軽く言葉を交わしながらも、スクリーンへの集中は切らさない。しかし、巨人がメジャー志望の織田翔希(横浜)を1位指名したときだ。
「おおー」と末吉は周りの生徒たちと同様に驚きの声をあげた。織田とはU-18日本代表でも一緒にプレーした間柄だけに、「まさか」の思いが強かったのかもしれない。
全12球団の1位指名が終わり、ドラフト会議は15分間の休憩に入った。すると、末吉は少し俯き加減で、ほんの一瞬だけ口元をギュッと結んだ。「やっぱ1位はなかったかあ」という口惜しさから、諦念へと移り変わる表情……。見ていてそう感じた。
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昨夏の甲子園で優勝投手となり、2年生でただひとり高校日本代表に選ばれU-18ワールドカップを戦った時点で、末吉への期待値は頂点に達していた。翌年のドラフト1位の12人に入るのは間違いない。はたして何球団が競合するのか。そんな見立てさえあった。
じつは1年前から高く評価していた日ハムスカウト
地元沖縄で開催されたU-18ワールドカップには日米のスカウトが押し寄せ、高校2年生の末吉を絶賛していた。
「末吉君は1年生から見ていますが、順調に大きく育っています。来年が非常に楽しみです」(ソフトバンクの加藤領健スカウト)
「球の強さといい、スライダーのキレといい、マウンド度胸といい、現時点の高校生の中でもずば抜けている」(セ・リーグ某球団スカウト)
「落ち着いていて完成度が高い。スライダーも一級品。身長は175cmですが大きく見えるし、左ですし、体格はまったく問題ないです」(MLB関係者)
残りの1年間でどれだけ成長するのか。野球関係者にとって末吉はまさに垂涎の的だった。そのなかでも、日ハムの坂本晃一スカウトの言葉が一番熱を帯びていたように感じた。
「やっぱり末吉君ですよ。日進月歩の成長を見せています。ストレートが走っていたらグイグイ押しながらも緩急をつけて、変化球もキレや精度を回ごとに修正するなど、常に考えて投げていますよ」
日ハムのスカウト戦略は、ポテンシャルと話題性のある選手を上位で指名するというのが基本路線だ。末吉は2年生の時点で、その戦略に符合する逸材だった。坂本スカウトに話を聞いたときから、日ハムの指名は十分にありうると感じていた。



