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「あ、久々にこのタツノリ見たな」同学年・西川馨太郎が語る、“つなぎ役”に徹してきた大塚達宣が秘める“エース感”「あの時はバッチバチのエースだった」

posted2026/10/24 11:20

 
「あ、久々にこのタツノリ見たな」同学年・西川馨太郎が語る、“つなぎ役”に徹してきた大塚達宣が秘める“エース感”「あの時はバッチバチのエースだった」<Number Web> photograph by Naoki Nishimura/AFLO SPORT

アジア大会を終え、休む間もなくイタリアに出発した大塚達宣(26歳)

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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Naoki Nishimura/AFLO SPORT

石川祐希(ジラート・バンク・アンカラ)、高橋藍(ボクダンカ・ルク・ルブリン)が並ぶ日本代表のアウトサイドで存在感を放つ大塚達宣(26歳・パワーバレー・ミラノ)。かつて春高バレーで火花を散らした同学年の西川馨太郎(大阪ブルテオン)は、大塚の“本来の姿”をアジア大会で見た。〈全2回の前編〉

「大塚にはリーダーシップを培ってほしくて、アジア大会に挑んでもらいました」

 バレーボール男子日本代表のロラン・ティリ監督は、10月19日に行われたシーズン総括会見の中で、A代表のアウトサイドヒッター大塚達宣を、若手主体で臨んだアジア大会のメンバーに選出した理由について語った。

 アジア選手権で優勝し、ロサンゼルス五輪の出場権を獲得するという大目標を達成してからわずか2週間後の9月27日に初戦を迎えたアジア大会で、大塚はその期待に見事に応えた。リーダーシップを培ったというより、もともと持っていたものを解放したといったところだろう。昨季のミラノでもリーダー的な存在だったし、「あのメンバーでアジア大会を戦うとなった時から、自分がコートに立って、チームを引っ張っていかないといけないだろうなと思っていた」と語っていた。

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 攻守の軸として、対角を組んだ甲斐優斗の守備をカバーしながら、攻撃でも高い打点からブロックを利用し得点を積み重ねた。絶えず周囲とコミュニケーションを取り、言葉と行動でチームを引っ張り続けた。

 決勝では、イランに敗れたものの、全部自分が決めると言わんばかりのオーラでコートを支配し、64.7%という高いスパイク決定率で両チームトップの24得点を叩き出した。7日間で6試合というハードな大会で大きな存在感を示した。

「あ、久々にこのタツノリ見たな」

 そんな大塚の姿を、“リーダー”としてでなく“エース”として見ている選手がいた。

 アジア大会でともに戦った同学年のミドルブロッカー西川馨太郎である。

「久々にタツノリが“エース”というか……。大学を卒業して以降、プロチームになると、彼のディフェンス力や器用さが重視されて、どちらかといえばつなぎ役を任され、彼の対角に大砲を置くという形になっていた。今回のアジア大会で言えば、甲斐君を(対角に)置けるという、監督にその選択肢を与えられるぐらいオールラウンダーな選手だから。

 だからこそ“タツノリがエース”というバレーはここ最近見られていなかったんですけど、アジア大会ではそれを見られた。『あ、久々にこのタツノリ見たな』という感じでしたね。僕は春高の決勝でタツノリのいる洛南とやったんですけど、あの時はバッチバチのエースだった。(アジア大会で)その姿が思い返されました」

【次ページ】 同じ大阪府出身、中学時代から知る間柄

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