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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「あ、久々にこのタツノリ見たな」同学年・西川馨太郎が語る、“つなぎ役”に徹してきた大塚達宣が秘める“エース感”「あの時はバッチバチのエースだった」
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byNaoki Nishimura/AFLO SPORT
posted2026/10/24 11:20
アジア大会を終え、休む間もなくイタリアに出発した大塚達宣(26歳)
西川と大塚は同じ大阪府出身ということもあり中学時代から顔を合わせる機会が多く、高校時代は清風高と洛南高でしのぎを削った。高3の春高は決勝で洛南が清風を破り、優勝を果たした。西川が筑波大、大塚が早稲田大に進学した大学時代は、大塚が2年から日本代表に選出され、大学を離れることが多かったため、直接対戦した記憶があまり西川には残っていない。そのため“エース”としての大塚の記憶は高3まで遡ることとなった。
大学卒業後はパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)でチームメイトとなり、大塚が2024年にイタリア・セリエAのミラノに移籍するまで共に過ごした。
今年、西川は主にB代表で活動しながら、A代表にも招集されたため、A代表とアジア大会、両方で大塚の姿を見てきた。
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A代表のアウトサイドはキャプテンの石川祐希と高橋藍が先発に固定されており、大塚は途中出場で流れを変えたり、リリーフサーバーとしてブレイクに繋げる役割に徹していた。溌剌とした笑顔でコートにエネルギーを注入するムードメーカーであり、ゲームチェンジャー。
一方アジア大会では、エースとして、リーダーとして、チームを力強く牽引した。その場での立ち位置や求められるものを察して、全力でその役割を果たした。
「タツノリは、基本的には引っ張りたいタイプだと思うんですよ」
西川はそう分析する。
「僕とタツノリは結構おしゃべりなんで」
「アジア大会の姿が、本来の姿だと僕は感じます。まあわかんないですけど。でもA代表に行くと、タツノリよりも経験豊富な選手がいっぱいいて、スキルがある選手もいるので、やや自分を抑えている部分はあると思う。彼はめっちゃ真面目だし、頭がいいので、自分がやらなくていい部分というのをちゃんと考えていると思いますし、やらなくていい部分が生まれたら、他に何かできることあるかな? と考えるような選手。
これからさらにいいキャリアや経験を重ねたり、より自分に自信を持ったり、ベテランの選手が抜けていったり、いろんな要素の中で、今後タツノリは(A代表でも)アジア大会の時のような選手になっていくんじゃないかなと思います。役割を変えているように見えるかもしれませんけど、タツノリ自身、やりたいことは変わっていないと思う。チームを勝たせたいとか、自分のプレーで流れを持ってきたいとか」
西川が「昔っからの長い付き合い」という2人は、アジア大会中、改めて何か話し合うということはあまりなく、それぞれがチームをうまく回すために動いていた。
「僕とタツノリは結構おしゃべりなんで。年下の子や年上の人と、それぞれコミュニケーションを取っていました。それが必要だという考えは一緒だったと思います」


