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「OK、OK!」井上尚弥も納得…拓真が那須川天心を「シャットアウト」した絶妙な策と天心の今後を元世界王者が読む「再戦は最終手段。そこで負けると…」 

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杉園昌之

杉園昌之Masayuki Sugizono

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2026/10/02 12:15

「OK、OK!」井上尚弥も納得…拓真が那須川天心を「シャットアウト」した絶妙な策と天心の今後を元世界王者が読む「再戦は最終手段。そこで負けると…」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

那須川にダウンを奪われたものの、井上陣営の終盤の戦いぶりは絶妙だった、と伊藤雅雪氏は見た。その深層とは?

「天心は悔しかったでしょうと思います。とくに拓真のパンチで効かされてもなかったので。負けた気がしなかったんでしょうね。終盤に被弾していましたが、それは打たれ強かったというよりも、そもそも拓真はパンチがあるタイプではないので。当て方、ジャッジへの見せ方がうまいんです。つまり、ポイントになりやすいということ。そこで差がついた」

 終盤に主導権を握っていたのは井上。伊藤が観戦した印象も採点どおりである。あらためて、2者が116-111、1者が114-113のジャッジペーパーを見ながら深く頷いていた。

拓真の勝ちは勝ちだが、ポイント以上に僅差の内容だった

「これが、2人のいまの実力。拓真の勝ちは勝ちだと思います。ただ、ポイント以上に僅差のクロスファイトだったと思います。天心も打ち合った場面など、良いところは見えた。前回、出せなかったものを出せていたので。“たられば”になりますけど、前半の早い段階から仕掛けていれば、勝負はどうなっていたか分からなかったかなって」

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 10カ月前に比べて、2人の差が広がっているとは思えなかった。井上は元3階級制覇王者の井岡一翔を下してキャリアを重ねており、強さは言わずもがな。プロ10戦目を迎えたばかりの那須川は、レジェンドのファン・フランシスコ・エストラーダを倒して同級1位へ。新しく葛西裕一トレーナーのもとで再出発しているが、伊藤は那須川の素質自体を高く買っている。

「トレーナーが変わって、そこまで大きく変わったかといえば、何とも言えないところ。天心はボクシング歴が浅くても、格闘技歴は長いわけですし。前回対戦のときから出来たはずのボクシングを少しずつリングの上で出せるようになってきた印象です」

 那須川の評価は下がっていないという。むしろ、上がっている。

【次ページ】 那須川の今後の展望は果たして?

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