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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「OK、OK!」井上尚弥も納得…拓真が那須川天心を「シャットアウト」した絶妙な策と天心の今後を元世界王者が読む「再戦は最終手段。そこで負けると…」
text by

杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byTakuya Sugiyama
posted2026/10/02 12:15
那須川にダウンを奪われたものの、井上陣営の終盤の戦いぶりは絶妙だった、と伊藤雅雪氏は見た。その深層とは?
「前回は盛り上がるシーンをほとんどつくれなかったですが、今回は自信を持って打ちに行った。行くべきときに行けるかどうか。トレーナーがそれを指示できるか、できないか、だと思います。天心が成長していくのは、これからじゃないですか」
『これで最後だ』と銘打たれた注目のリマッチも終わり、興味はその先のストーリーに移り始めている。井上はすでに新聞でも報じられているように指名試合をクリアすれば、本人も希望する他団体との統一戦も見えてくる。プロモーターとして活動する伊藤は、日本人対決のマッチメークに魅力を感じていた。
「拓真の次なる注目カードとなると、(年内に対戦が噂される)WBA王者の増田陸(帝拳)と堤聖也(角海老宝石)の勝者と戦う可能性はあると思いますね。どちらと戦っても、面白い。増田とはうまく戦いそうですが、堤のようなずっと手数を出してくるタイプは得意ではない気がします。一度、負けていますしね」
那須川の今後の展望は果たして?
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近い将来、兄の尚弥がフェザー級に転向することを前提に考えると、スーパーバンタム級へ挑戦すれば、またマッチメークの幅が広がってくる。実現の可能性が高く、話題を呼ぶカードもある。9月27日のトヨタアリーナ東京でIBF世界暫定王座を獲得したオーストラリア人だ。かつて尚弥との対戦を2度もキャンセルした経緯もある。
「西田凌佑を下したサム・グッドマンに挑めば、盛り上がるんじゃないですか。拓真もフィジカル勝負になれば、厳しいかもしれません。西田戦を見ると、思った以上にパワーがあったし、接近戦でもちょこまかと速く動きますしね。西田とは体のスピード差が勝敗を分けました。そこまで予想外の勝利ではなかったですね」
一方、今後の展望が難しいのは、帝拳ジムの看板選手でもある那須川。同じ相手に2度負けた後のリスタートである。興行主としての仕事もこなす伊藤は水を向けられると、困り顔になっていた。

