魁皇の大相撲ボヤキ解説BACK NUMBER
「好取組が多かった」元大関・魁皇が振り返る「メチャクチャしんどい」秋場所…最高の成績・実力でも昇進できないのはなぜ?「怖い顔」の注目力士も
text by

浅香山博之Hiroyuki Asakayama
photograph byJIJI PRESS
posted2026/10/03 11:05
1年ぶりに賜杯を抱き、表彰式で涙を流す大の里
息を飲むような一番が多かった
今場所を振り返ると、攻防があり土俵際でのつま先やかかとの位置など、微妙な動きを見極める好取組が多かったと思います。現在は審判部長ですが、過去にも10年、審判部にいたんですよね。当時とまた違い、動きがあって際どい相撲も多くなり、審判はメチャクチャしんどいです(笑)。この年になると、座りっぱなしで足腰も痛いし、「一瞬を見逃してはいけない」という緊張感もすごいものです。老眼は……まだ大丈夫ですが(笑)。本当に気迫のある相撲が増え、お客様にも伝わるのか、それまでざわついていた館内の声が、時間いっぱいの立ち合いの一瞬にシーンと静まり返る。みなさんが息を飲むような一番が多かったんです。
われわれ審判部も、相撲取り以上に気持ちを引き締め、緊張感を持っていかなければならないと改めて思った場所でした。
*場所後は年一度の人間ドックに行き、審判部による取組編成会議を終え、理事会、師匠会等を終えた54歳審判部長 元大関魁皇より
(構成=佐藤祥子)
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