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「じん帯もちょっとイッちゃって…」安青錦が明かす”苦闘の15日間”大関復帰の舞台ウラ…安治川親方がかけた言葉「自分の足で戻ってこい」
posted2026/09/15 17:38
名古屋場所で復活優勝を果たした安青錦
text by

佐藤祥子Shoko Sato
photograph by
Shigeki Yamamoto
発売中のNumber1151・1152号に掲載の[大関復帰の舞台裏]安青錦「苦悶の十五日間を耐え抜いた先に」より内容を一部抜粋してお届けします。
靭帯もちょとイッちゃって…
「自分の足で戻ってこい。勝ち負けは関係ないから。自分で歩いて帰ってこいよ」
今年7月、名古屋場所千秋楽の朝。安治川親方はまるで願いを込めるかのように、安青錦に声をかけた。手塩にかけて育ててきた愛弟子は、もはや歩くだけでも辛そうだった。なんとか14日目まで痛みに耐え抜いたものの、千秋楽最後の一番に全てをなげうった結果、もしもケガが悪化してしまったら……。脳裏をよぎる不安をかき消し、とにかく無事に帰ってきてほしい――。そんな一心からの言葉だった。
今だから明かせる事実がある。安青錦は名古屋場所の終盤、3箇所を骨折した状態で土俵に上がっていたのだ。3月の大阪場所で左足小指を骨折し、5月夏場所前の稽古では左足首の後部を骨折。そして7月名古屋場所の最中、今度は左足首の前部も骨折していた。
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「夏場所前に骨折したときは足首から『クッ』という音がしたんです。小指と足首の後ろはまだ治りきっていませんでした。足首前部の骨折は名古屋場所中、いつ折ったのかわかりません。骨折に伴って、靭帯もちょっとイッちゃっていたみたいです」
安青錦の足は悲鳴を上げていた。
3場所で失った大関の座
2023年9月の初土俵以来、新大関となった今年1月の初場所まで、負け越しなしの快進撃を続けた。わずか14場所での大関昇進は年6場所制となった1958年以降では歴代1位のスピード記録でもある。昨年11月の九州場所で初優勝し、今年初場所では新大関として綱取りも見据えた。だが、大阪場所では左足小指骨折の影響もあり7勝8敗と初めて負け越し、いきなりカド番大関となる。夏場所は全休となり、わずか3場所で大関の座を手放した。
「優勝や昇進もそうだし、ケガに負け越し、休場とすべてが初めてのことばかりで、まるでジェットコースターに乗っているような気分でした。ケガが相次いで、“慣れた”と言うのも変ですが、ケガに徐々に対処できるようになってはいたのですけどね……」
名古屋では追い討ちをかけるような負傷が続いた。特例として10勝すれば大関復帰が叶う場所。左足の3箇所の骨折に加え8日目の隆の勝戦でさらに左足親指付近を痛め、左足をかばう右足まで負傷した。右足親指の爪はほとんどはがれている状態だった。患部をガチガチにテーピングで固めて土俵に上がったが、四股を踏み下ろすにも力が入らず、左足を浮かせて花道を歩く姿は誰の目にも痛々しく映った。
8日目の夜、安青錦の心は揺らいでいた。
【続きを読む】サブスク「NumberPREMIER」《大関復帰の舞台裏》安青錦が語る“苦悶の十五日間”と青森で食べた母の味「骨折に伴って靭帯もイッちゃって」「津軽弁はちょっと…(苦笑)」【安治川親方との絆】で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。
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