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辞意表明にもかかわらずカープ新井監督、来季続投決定…「自分がやるしかない」山積する課題解決に向け5年目のシーズンに求められる伝承と変革

posted2026/09/28 11:02

 
辞意表明にもかかわらずカープ新井監督、来季続投決定…「自分がやるしかない」山積する課題解決に向け5年目のシーズンに求められる伝承と変革<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

まさに火中の栗を拾うかたちでの続投となった新井監督

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前原淳

前原淳Jun Maehara

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SANKEI SHIMBUN

 シーズンをまだ10試合以上残し、広島・新井貴浩監督の来季続投が明らかになった。今季132試合目の巨人戦をサヨナラ勝利で終えた試合後の会見で、5年目の指揮を執ることが決まった新井監督は言葉を選びながらも続投について語った。

「詳しくはシーズンが終わってから。自分に託していただいたので、自分がやるしかない、頑張るしかないという覚悟です」

 今季は昨季までとは違い、優勝争いやCS争いに加わることなく、3年連続Bクラスに終わった。春季キャンプ前の元選手の逮捕から始まった一連の問題は、球団に対する疑念を生み、チームの強い逆風となっていた。

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 初動から後手に回った球団の対応に、選手だけでなく、ファンもまた後ろ指を指されるような思いだったに違いない。そんな心苦しさから新井監督の表情から笑顔が消え、自ら職を辞してけじめをつける意向を伝えてきた。そのたびに慰留され、最終的には球団オーナーから説得されて翻意した。広島で生まれ育ち、選手として育ててもらい、救われた野球人生。このまま放り出すわけにはいかないという思いが前を向かせた。

グラウンド内に山積する課題

 ただ、グラウンド内に目を向けると、やはり課題は多い。監督が続投するだけでは何も変わらない。

 他球団との戦力差は否めない上、ここ数年はドラフト戦略からの若手育成が噛み合わず、チームづくりが思うように進んでいない。FA市場に参入しない広島にとって、育成力はチーム力に直結する。

 編成の歪みも是正しなければいけない。不祥事以前から生じていた二遊間の駒不足は、諸問題によって顕著になった。坂倉将吾がマスクを被らなくなった捕手問題は、解決策すら見えていない。1番手を争う若手捕手は、それぞれが欠点を露呈するたび2番手に回る状況を繰り返した。

 捕手を含めたセンターラインは、二塁手のベテラン菊池涼介に依存したまま。新人や育成出身選手にその役割を託さざるを得ないチーム事情からも、編成の苦しさがうかがえる。ゆえに松田元球団オーナーも、「最大限バックアップするつもり」とサポートを約束した。

【次ページ】 若手にチャンスを与えるも…

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