テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「ショウヘイは打った」「脚がよく動いていた」ロバーツ監督は評価した中で…大谷翔平の復帰直前、ドジャース陣営“驚きの言動”に驚き、戸惑った
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byRonaldo Bolanos,Los Angeles Times/Getty Images
posted2026/09/23 06:00
ILからの復帰を前に、大谷翔平がポストシーズンに向けて歩んだ復帰プロセスとは
翌19日。大谷はクラブハウスに到着すると、すぐに着替えてスパイクを履いた。手にはバットと打撃用手袋。そのままクラブハウスの奥にある室内練習場へ向かった。
もちろん、中でアップをしてから打った可能性もある。ただ、見える範囲では準備運動をすることなく、バットと打撃用手袋を手に室内へ向かう姿は、すぐにでも打撃を始めるように見えた。再発や悪化を避けながら慎重に段階を踏むリハビリ中だけに、少し意外だった。
球場に来てから短時間で打撃に入ることがあるのなら、前日の「今日、翔平は打った」というロバーツ監督の話も本当だったのかもしれない。
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ところが、その後の試合前会見では、ロバーツ監督が「今日はまだ翔平の様子を聞いていない」と話した。
前日は、報道陣が見ていない打撃について監督が知っていた。この日は、私たちが大谷がバットを持って室内へ向かう姿を見ているのに、監督はまだその日の報告を受けていなかった。大谷のリハビリの現在地は、なかなかつかめなかった。
突如グラウンドに現れた大谷の姿
そして練習中、突然スタンドが沸いた。大谷がグラウンドに姿を見せたからだ。一塁から三塁へ2本。一塁から二塁へ2本。二塁から本塁へ1本。計5本のベースランニング。軽快にダイヤモンドを駆けた。大谷がベンチ裏に戻る際に「ショーヘイ!」と何度も歓声が飛び、大谷はファンに手を振って応えた。
シルバーウィークを利用して日本から訪れたファンも多かった。IL入りしてからは、球場に来ても大谷の姿を見ることさえ難しかった。ほんの数分でも、大谷が走る姿を見られたファンにはうれしい時間になっただろう。
その後、前日は話を聞けなかったベイツ打撃コーチに、気になっていたことを確認した。
「昨日、翔平はコーチの球を打ったんですか?」
「打っていない」
ロバーツ監督の前日の説明とは違った。ただ、大谷が打っていなかったわけではない。ベイツ打撃コーチによれば、投球を再現する「トラジェクトアーク」などを使ってスイングしており、その強度は「100%に見えた」という。
「力強かった」「脚がよく動いていた」
そして試合後、ロバーツ監督からまた新しい情報が出てきた。

