テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
大谷翔平、練習では135m特大弾もポストシーズンで続く不調…それでもドジャースWS3連覇への「壮大な前振りでは」長年追い続ける番記者が信じるワケ
posted2026/10/11 11:01
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
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Naoyuki Yanagihara
熱戦の裏で記者が目にしたもの
10月2日、地区シリーズ開幕前日。無観客のドジャースタジアムに、爆発音のような打球音が響いた。屋外フリー打撃では23スイングで11本の柵越え。2度の3連発に加え、右翼席上段へ推定135メートルの特大弾も放った。エメ・シーハンとの実戦形式の打撃練習でも、右翼フェンスにワンバウンドで当てる二塁打性の打球を放った。
25日ぶりの会見では「かなり良くはなってると思います。スイングもスムーズになっている」と右上腕二頭筋の回復に手応えを示した。
「これからいよいよスタートするなっていう、そういう、まあ期待感と、ワクワク感と」
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表情も明るかった。
ところが、実戦は練習通りにはいかない。
10月3日の地区シリーズ第1戦は、試合開始時の気温が37・8度。ドジャースタジアムで開催されたポストシーズンでは史上2番目の猛暑だった。日陰のコンコースに避難する観客も続出した。記者にとっても過酷な暑さで、翌日は着替えのシャツを持参。練習後に着替えるだけで、ずいぶん快適になった。
大谷は2試合連続で安打を放ったが、ともに1安打止まり。第2戦はチームも敗れ、1勝1敗でアトランタへ向かった。
5日の前日練習では大谷は室内で調整し、グラウンドには姿を見せなかった。一方、翌日の第3戦に先発する山本の目つきは鋭かった。普段は柔和な表情を見せる右腕だが、大一番を前に独特の緊張感が漂っていた。
会見では、9月30日の大谷との対戦で何を学んだのかを尋ねた。
「打者目線だったり、心理の話だったり、たくさんアドバイスを頂いた」
貴重な答えだったが、会見後には少し考え込んだ。大事な登板を翌日に控えた投手に、余計な質問をしていなかっただろうか。取材では質問した後に、自分の聞き方を振り返ることもある。
大谷は出続ける…球団の方針は明確だった
そんな心配をよそに、山本は翌6日の第3戦で7回4安打1失点、10奪三振の快投。試合後には柔和な表情が戻り、時折笑みも浮かべていた。

