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「下手くそ!」怒鳴られた守護神が“人生の師”に…星孝典が語る巨人時代「心が壊れかけていた」ベンチで涙した二軍戦で起きた「忘れられない出来事」 

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佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

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photograph bySANKEI SHIMBUN

posted2026/09/19 11:01

「下手くそ!」怒鳴られた守護神が“人生の師”に…星孝典が語る巨人時代「心が壊れかけていた」ベンチで涙した二軍戦で起きた「忘れられない出来事」<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

巨人入団時のルーキー星孝典。色紙に記した自作の一句とは… 

「心が救われました。自分はまだ野球をやっていいんだ、って。今この立場になって振り返ると、ボロボロだった僕を見かねて岡崎監督や野村コーチが色々な配慮をしてくれたのだと思います。それにしても他にもたくさんキャッチャーがいるなかで、僕なんかにチャンスをくれるなんて……。あの時の温かさは、今でも本当にありがたく感じています」

 野球人生のどん底から再び歩き出そうとした翌2011年。あの日は、二軍の練習日だった。3月11日。宮城県名取市出身の星にとって絶対に忘れ得ぬ、あの日。

「室内練習場で、ちょうどバッティングをしていたんです。突然すごい揺れが来て、マシンが横に倒れるほどでした」

見慣れた故郷の景色が…

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 選手たちは慌てて屋外のジャイアンツ球場のスタンドに避難した。頑丈な照明塔が左右に揺れていた。

「震源地は東北らしいよ」

 チームメートの言葉に大慌てで実家の家族に電話をかけた。何度かけても、携帯電話はつながらない。1時間、2時間......どれくらい経っただろう。食い入るように見ていたニュース映像に仙台空港が映った。

「仙台空港まで津波が到達していました。でも、僕の実家は空港より海側なんです。見慣れたあの風景が、津波にのみ込まれてなくなっている。ゆっくり、ゆっくりと津波が襲いかかっているように見えたあの映像は、今も脳裏に焼き付いて離れないです」〈つづく〉

#3に続く
「ただ無力感が…」家族を失った東日本大震災の2カ月後に巨人→西武へ…当時は批判殺到も「それは違います」星孝典が語る“人生を変えた”電撃トレード
この連載の一覧を見る(#1〜4)

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