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「ある人に聞けば英雄。素人監督だと言う人も…」甲子園の神様になった池田高校・蔦文也監督の正体「本当の祖父を知りたかった」親族が打ち明けた本音

posted2026/08/21 11:02

 
「ある人に聞けば英雄。素人監督だと言う人も…」甲子園の神様になった池田高校・蔦文也監督の正体「本当の祖父を知りたかった」親族が打ち明けた本音<Number Web> photograph by 日刊スポーツ/アフロ

池田高校を率い、3度の甲子園優勝を果たした蔦文也監督

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NumberWeb編集部

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名門・池田高校はなぜ甲子園から“消えた”のか? 蔦文也は本当に名監督だったのか、それとも――? “高校野球界最大の謎”を追ったミステリーノンフィクション『監督、神になる 池田高校 記憶の衝突』(著:田中仰)。

大反響、そして発売即重版を記念し、YouTubeメディア「文藝春秋PLUS」で行われた田中仰氏と蔦文也監督の孫で映画監督の蔦哲一朗氏による貴重な対談の一部を公開します!【全2回の後編/前編も公開中

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村井弦(文藝春秋PLUS、MC) 地方の県立で、山奥にある高校がこんなに野球が強いっていうのは、メディアが作るストーリーとしてはもうこれ以上ないぐらいの、いい題材だと思います。その中で「野球の神様」というイメージを、蔦文也監督は与えられてきたわけですけど、そのイメージの裏で、実際はどういう人だったのか? ぜひお2人にお聞きしたいと思います。田中さんは取材を経て、蔦文也監督とはどういう人物だったという風に、自分の中で消化してますか。

池田高校と蔦文也監督の実像を追ったノンフィクション『監督、神になる 池田高校 記憶の衝突』(田中仰)池田高校と蔦文也監督の実像を追ったノンフィクション『監督、神になる 池田高校 記憶の衝突』(田中仰)

神様か、「金好きの欲望ジジイ」か?

田中仰 神様っていうのが1つのキーで、蔦さんがそれを望んでいたのか、なりたかったのかみたいなところは1つ大きくあると思うんです。おっしゃった通り、証言が割れる。ある人に聞けば神様。石碑があるぐらいなので。(野球のために)私財を投じた英雄なんだっていうのを力説される方もいる。でもある人に聞けば、野球は何も知らなかったよ、素人監督だったって言うし、ある人に聞けば「金好きの欲望ジジイ」だったとか。証言する人によってすごく割れるんですね。実際、確かに蔦さん自身もかなり難しいというか、読み解くのが難しくて。蔦さんの本とかインタビューとか、言葉をたどっていけば、なんとなく人って見えてくるかなと思っていたんですけど、それがことごとく絵にならないというか、1つの像を結ばない。

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 蔦さん自身も、メディアには言葉がうまいというか、大衆をくすぐるような言葉がすごくうまくて。例えば1982年の早稲田実業を倒して初優勝、(早実戦は)準々決勝だったと思いますけど、その試合前に、「向こうは都会のショートケーキで、こっちは大福餅みたいなもんやな」とか、「もう勝てまへん」とかメディアに話す。そうすると絶妙に対都会意識みたいなものを大衆に知らしめてるし。気のいいおっちゃんなのかなと思うと、戦前で同志社大学に行ってたぐらいなので、実はインテリで。

村井 そうですよね。

田中 こちらが仮説を立てようとすると全部拒絶してくる感じがあって。そこでなんとか自分の中で答えを探そうという取材でした。

【次ページ】 「僕にとっては、普通の優しいおじいちゃん」

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