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「これは、なにか起きますね」9回表、扉は開いた…甲子園の“魔力”はなぜ熊本・有明に味方した? 蘇る「令和最強チームの敗戦」「逆転のPL」の記憶
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生島淳Jun Ikushima
photograph byJIJI PRESS
posted2026/08/09 11:00
立命館宇治に逆転勝ちし、喜ぶ有明の選手たち
令和最強チーム逆転劇の記憶
改めて、夏の甲子園では「魔力」を味方につけた学校が出現すると実感した。
魔力は突然、発動する。そして発動するには、様々な要素が必要だ。
まずは、逆転劇の予感。私がスタンドで見た中では、4年前の準々決勝、大阪桐蔭対下関国際戦が記憶に新しい。
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松尾汐恩がマスクをかぶる大阪桐蔭は、9回まで4対3とリード。しかし、9回表に下関国際が逆転のチャンスを迎えると、大観衆は下関国際に乗っかった。すると、下関国際に逆転2点タイムリーが飛び出し、甲子園は興奮の坩堝と化した。
大阪桐蔭という令和最強、多くのファンを抱えるチームでも、流れをせき止めることは出来なかった。
また、例外的な雰囲気の制圧もある。3年前優勝の慶応で、ゲームの流れをつかむと、名曲『若き血』と『突撃のテーマ』を現役、OBが爆音大合唱、数の力で甲子園のスタンドを制圧した(当日の帰りの新幹線も慶応関係者でほぼほぼ満杯になっていた)。
有明に感じた昭和の懐かしさ
今回の有明の場合は、令和8年熊本地震の発生直後ということもあり、「熊本、がんばれ」という観客の思いが、彼らの背中を後押しした。有明のシンプルなユニフォームも、どこか昭和の懐かしさを感じさせ、誰もがこのチームに好感を持ったと思う。
魔力を味方にしたチームは、時として再現性を持つ。1978年の「逆転のPL」をはじめ、1984年の取手二、1998年の横浜などなど、記憶に残るチームがたくさんある。
次戦、有明は8月13日木曜の第1試合で、長崎日大と対戦する予定だ。
九州対決というストーリー、物語の要素は膨らみつつある。
さて、有明はもう一度、魔力の扉を開くことが出来るだろうか?


