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卒業生の大半が東大・京大・医学部に!? “偏差値78”「関西の超進学校」ハンドボール部がインターハイ出場の衝撃…東大寺学園「まさかの快挙」のウラ話
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別府響Hibiki Beppu
photograph byShiro Miyake
posted2026/08/05 11:00
今夏のインターハイへの出場を決めた東大寺学園ハンドボール部。同校は難関大に多くの合格者を出す日本屈指の進学校でもある
今夏の県大会決勝、古豪・添上高との試合でもそんな要素が顕著に見られたと安井監督は振り返る。
「決勝は前半10分ぐらいから全然うまくいかなくて。前半終わって5点差で負けていたんです。でも、誰も何も慌てないし『大丈夫、やれるはず』と落ち着いていましたね」
そうして後半に入って一気に試合をひっくり返し、終わってみれば4点差で逃げ切った。県内の有力校を相手に序盤にリードを許せば、普通は焦る。そして普段の力を出せずに終わってしまう。だが、東大寺学園にはそれがない。
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彼らは自分の力を過大評価も過小評価もしていない。できることはできるし、できないことはできないのだ。少なくともこの試合において、逆転でインターハイを決めるのは、彼らにとって「できること」だった。
「逆に普通に試合中に『いや、先生もうあれ無理っすよ』とか言いますからね。『あいつ、ハンパねえっす。日本代表になりますよ』みたいに。でも、それを認められるからこそ『じゃあどうしたら彼を抑えられるの?』という思考ができる。
2人でつけばいいのか、それともパスの出所を封じればいいのか。だから物怖じしているのとは全然違って、むしろ勝負を楽しんでいる。『負けてもいい』とどこかで思っているからこそ、自分たちの持つ力を最大限に引き出せる」
そしてその精神力の背景には、東大寺学園らしいバックボーンがあるのではと安井監督は考えているという。
「やっぱり中学受験って、一発勝負の理不尽なものなんですよ。どんなに頑張っていたって、本番に結果を出せなければ落ちてしまう。そういう勝負の世界の理不尽さを知っているからこそ、彼らは冷静に自分たちを見られるような気がします。それが彼らの強さの一端なのかもしれませんね」
「部活の体を成していない」かつての東大寺学園
ただ、もちろん同部も最初からそんな独自の強さを備えていたわけではない。
安井監督が東大寺学園に赴任してきた19年前、そこにあったハンドボール部の姿は今とは似ても似つかぬものだったという。
端的に言えば、当時のチームは「部活の体を成していない」状況だった。
<次回へつづく>

