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「ウチの子って恵まれている」東大・京大に100人以上が進学…超進学校で「ガチ部活をする意義って何?」41歳監督が語った“意外な答え”の真意
posted2026/08/05 11:02
今夏のインターハイへの出場を決めた東大寺学園ハンドボール部のメンバーたち。その監督が考える「超進学校であえて部活に打ち込む」意義とは?
text by

別府響Hibiki Beppu
photograph by
Shiro Miyake
「うちの子たちって、すごく恵まれているんですよね――」
東大寺学園中学・高校のハンドボール部を率いる安井直人監督の言葉は、ちょっと意外なものだった。
東大寺学園は卒業生の大半が東大・京大や国公立の医学部に進むような全国屈指の進学校である。そんな学校のハンドボール部が今夏、県大会を制しインターハイへの出場を決めた。
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そもそも入学に際して高いハードルがある超進学校において、たまたま運動能力の高い個人が活躍できる個人種目とは異なり、チームスポーツで全国出場を決めるというのは快挙と言っていいだろう。
一方で、そんな環境では当然、彼らやその保護者のプライオリティは勉学が第一であることは想像に難くない。そんな中で全国を目指して必死にハンドボールに打ち込むというのは、ともすれば非効率的とも言える。学業面だけで見れば、長い拘束時間や心身の負担も含め、デメリットも大きい。楽しさや趣味の側面だけで続けられるほど、全国の舞台を目指す部活が甘くないのは誰の目にも明らかだろう。
だからこそ、東大寺学園であえて本気でハンドボールをする意義はどこにあるのか。
そんな素朴な疑問をぶつけると、安井から返ってきた答えが冒頭のものだった。
学業優秀だからこそ「ものすごく狭い世界に…」
その意味を測りかねていると、安井はさらに言葉を続けた。
「現代の中学受験は本人たちの能力だけで突破するのは凄く難しくなっています。親御さんが時間とお金をかけてサポートしてくれたからこそ、難易度の高い受験を突破できたケースがほとんどです。もちろん彼ら自身もすごく素直でいい子たちだからこそ、その頑張りが結実して結果が出たわけですけど。
ただ、そうして東大寺学園に入って、そこではまた6年間しっかりと勉強をして、周囲もそれが当たり前の環境になるわけです。それが終われば次は揃って難関といわれる大学に入学していく。それって、ともするとものすごく狭い世界になってしまう可能性があると思うんです」

