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甲子園の風BACK NUMBER
センバツ王者・大阪桐蔭が敗れる波乱…高校球界の「絶対王者」に起こっていた“異変の中身”下級生からブレイクでも「最上級生になると…」のナゼ
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph bySankei Shimbun
posted2026/07/21 11:04
大阪府大会の4回戦で大阪立命館に敗れた大阪桐蔭ナイン。センバツ王者はなぜ敗れたのか?
だが、西谷監督は「誰のせいでもない」と試合後、選手たちをかばった。
「投手陣もよく投げてくれました。まだまだ高校生なので技術は足りないので。それを補ってあげるのが監督、大人の仕事。それを導いてあげられなかったので結果的にウチが負けたということだと思います」
西谷監督の言葉の後ろで涙に暮れるナインたちの姿が映る。
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「僕が何も言わなくてもチームに声掛けをしてくれる。だから(西谷監督からの声掛けで)ミーティングはしません」と西谷監督が“影の監督“のような存在と明かす黒川が最後の打者となった。この日も2点ビハインドの5回終了のグラウンド整備中にベンチ前で選手たちに声を掛け、気合いを入れ直す黒川の姿があった。「黒川がいなかったら、ここまで来られなかった」と、西谷監督は黒川に感謝の言葉を述べた。
あまりにも早く終わった夏、と言えばそうかもしれない。だが、この試合のように、突然、予期せぬ事態に直面した時に、どう対処できるか。怖いとされる一発勝負の夏の、しかも土壇場のあの場面に置かれた大阪桐蔭ナインを思うと、“これも運”という言葉で片付けて良いのだろうか。
10年で5度の全国制覇…絶対王者の未来は?
吉岡の万全な姿を見られたら―、と思うと“タラレバ”は尽きなくなる。
だが、夏の終わりは秋の始まりでもある。登板のなかった川本ら下級生らがこの結果をどう受け止め、前に進んでいくのか。ここ10年で春、夏の全国優勝は計5回。絶対王者とも言われてきた大阪桐蔭野球部は、これから新たなフェーズに入ろうとしている。

