甲子園の風BACK NUMBER
「プロもあるんじゃないか」福岡有数の進学校・東筑を甲子園に導いたバッテリーがまだまだ夢を追うワケ「違う道を目指しても許してくれる学校です」
posted2026/09/04 11:02
今夏、甲子園で「文武両道」公立校として話題になった東筑のエース、深町。県下有数の進学校を卒業した後の進路については、どう考えているのか?
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内田勝治Katsuharu Uchida
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JIJI PRESS
祭りの後の静けさから一転、2学期が始まり、日常の風景が戻ってきた。今夏、福岡県立東筑高校を9年ぶり7度目の甲子園へと導いたバッテリーの視線は、次なるステージを見据えている。
186センチの長身から最速147キロの直球を投げ込むエース右腕・深町光生(3年)と、主将、1番打者、捕手の重責を担った平山護(3年)。深町は東京の大学へ進学して野球を継続、そして平山はプロ志望届を提出した。
一家で東筑野球部に縁が深い平山
東筑は県内屈指の進学校でありながら、「公立の雄」としてその名を馳せる野球名門校でもある。その歴史をさかのぼれば、仰木彬(元オリックス監督)や高信二(広島2軍監督)ら、偉大な先達を輩出してきた確かな地盤がある。もし平山が今秋のドラフトで指名され、高卒で直接プロ入りとなれば、2001年に広島から5巡目指名を受けた山本翔(島根・矢上高監督)以来、実に25年ぶりとなる。
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文武両道を地で行く3年間を過ごしながら、なぜ彼らはそこまで泥臭く、勝負の世界に挑み続けることができるのか。
「高校野球はもう終わったこととして切り替えて、次に向かってやるべきことをやるだけです」
そう語る平山の目に迷いはない。東筑の門を叩いたのは、必然とも言える巡り合わせだった。父・勝さん、長兄・統さん、次兄・傑さんも東筑野球部出身。幼い頃から見てきたエンジとアイボリーのユニホームは、憧れというよりも生活の一部だった。
「僕が中3の夏、東筑が夏の福岡大会決勝で九州国際大付に敗れて準優勝だったんです。東筑に入れば自分も高いレベルで野球ができると思ったので、入学を決めました」
織田翔希と投げ合って成長してきた深町
一方の深町は当初、「高いレベルで野球をやるつもりはなかった」という。それでも中学軟式で織田翔希(横浜)と投げ合いを演じる中で、注目を集める投手へと成長していった。

