テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「今日は休ませる」大谷翔平32歳“腕の違和感”にメディアは騒然としたが…ドジャース指揮官ロバーツが語っていたこと「健康上の問題ではないと」
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byZUMA Press/AFLO
posted2026/07/23 11:30
アメリカ建国250周年祈念の“LA帽子”をかぶった大谷翔平。建国記念日の翌日、32歳となった
「あれ? 昨日の試合後に休養と言っていなかったっけ?」
記者間でもすぐ話題になった。試合中、双眼鏡で何度もベンチをのぞく。大谷はベンチ裏へ下がっては戻り、仲間と談笑し、ヒマワリの種を口にして笑っている。その様子を見て、「今日は出ないだろうな」と感じた。結局、最後まで出番はなかった。
試合後、ロバーツ監督は「今日は何があっても休ませるつもりだった」と説明した。試合前との違いに、「結局、代打待機ではなかったんだね」と記者同士で苦笑いする場面もあった。
健康上の問題ではないと思っています
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そして翌5日。クラブハウスが開く頃、スタメンが発表された。
「1番・DH 大谷翔平」
ようやく、その名前が戻ってきた。
米国時間では32歳の誕生日。打席に入るたびにスタンドからは「ハッピーバースデー」の大合唱が起きた。7回には100.4マイル(約161.6キロ)の速球に詰まりながらも中前へ運ぶ適時打。全打席で力強くバットを振り抜いた。6回の松井裕樹との対戦では顔付近へのボール球に、口を真横に開いていたずらっぽく“威嚇”する場面もあった。チームは敗れたが、この日も話題の中心は大谷だった。
試合後、私はロバーツ監督へ尋ねた。
「大谷選手は明日以降も問題なくプレーできそうですか」
監督は短く答えた。
「そう思います。ここ数試合は打席で本来の状態ではありませんでしたが、健康上の問題ではないと思っています。これからもプレーを続けてくれると思います」
幸いにも大事には至っていない。その言葉にも安堵したが、それ以上に安心したのは、全力でスイングし、松井へいたずらっぽい表情まで見せる、いつもの大谷の姿だった。
麦わら帽子を求める長蛇の列。「バイセプス」という聞き慣れない言葉が飛び交った囲み取材。建国250周年を記念した特別ユニホーム。そして誕生日を祝う「ハッピーバースデー」の大合唱。わずか4日間でも、球場で目にする景色は毎日違った。そんな4日間は、あっという間に過ぎていった。〈つづく〉

