熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「“100%のトミヤス”が必要…ビニシウス封じだ」「マエダにも期待」日本通ブラジル人記者がズバリ予想「日本勝利の可能性は45%」その根拠は
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/06/29 11:55
ブラジル戦前日練習での冨安健洋。スウェーデン戦で温存できたのはとてつもなく大きい
「6.0。次の試合を気にしながらの采配で、あまり効果的な選手交代ができなかった」
ブラジル戦キーマン…“100%のトミヤス”が必要だ
――ブラジル戦で日本のキーマンになると考える選手は?
「守備では冨安。彼の1対1の強さとカバーする範囲の広さは傑出している。ブラジルはオランダと同様、両ウイングが強力なんだけど、とりわけ左ウイングのビニシウスのスピードとパワーは凄まじい。しかも、GS3試合で4得点と絶好調。この男を抑えるには、100%の冨安が必要だ。また、中盤では鎌田と佐野、攻撃では上田、堂安、中村らにキャリア最高のパフォーマンスを発揮してもらいたい」
ADVERTISEMENT
――過去のW杯で、両国が対戦したのは1度だけ。2006年大会のGS最終戦で、日本は1-4と大敗を喫した。
「でも、その後の20年間で日本は目覚ましい成長を遂げた。日本選手は、以前なら強豪国と対戦すると明らかに気後れしていた。でも、今の選手は欧州の主要リーグで日常的に世界のトップ選手と対戦しているから、全くコンプレックスがない」
――昨年10月、日本は通算14戦目にして初めてブラジルを、それも2点のビハインドを跳ね返して逆転勝ちを収めた。あの試合が今回の対戦に与える影響をどう考えますか?
「あの時から、両国とも先発メンバーが半分前後代わっている。それでも、お互いに多くの情報を得た。日本が強豪国を恐れなくなったとはいえ、南米の国、とりわけ“師匠”のような存在だったブラジルはどうしても崩せない牙城だった。そのブラジルに勝利を収めたことの心理的な効果は絶大だ。名将カルロ・アンチェロッティは日本対策を綿密に練ってくるに違いないし、ブラジル選手も日本を大いに警戒しているはず。でも、総合的に考えたら日本により大きなメリットがあったと思う」
――ブラジルは、フットボール王国の名誉にかけて、日本に続けて負けるわけにはいかない。しかも、国中から優勝を期待されているW杯でラウンド32で姿を消したら、大変なことになる。あってはならないことだが、監督、選手、さらには彼らの家族が身の危険を感じるような事態となりかねない。
「そうなんだよね。セレソン(ブラジル代表)はブラジル人の最大の誇り。ラウンド32で早々と姿を消すなんて、絶対にあってはならない。それだけに、死に物狂いで日本を倒しにくる」
日本勝利の確率…控えめに言って45%だ
――ラウンド32でブラジルに勝つ可能性をパーセンテージで表わすと?

