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森保監督はなぜ“選手の輪に入らない”のか?「あえて周りを歩きながら…」カメラマンが撮影した“意外な行動”「苦い記憶を上書きした」日本代表の変貌
text by

原壮史Masashi Hara
photograph byMasashi Hara
posted2026/06/28 17:40
スウェーデン戦で先制ゴールを決める前田大然。その後は我慢の時間が続いた日本だったが、逆転は許さなかった
「逆転はない…」鈴木彩艶がもたらす安心感
試合が進むにつれて、筆者の脳裏ではカタールでのアジア杯が幾度かフラッシュバックした。眼前の光景と相似形を成すものというよりも、日本の成長を感じさせるものとして。
まずは板倉滉が39分に突然、谷口彰悟と交代した場面だ。前半は日本の守備側で撮影していたので、キャプテンマークを巻いた後ろ姿など普段とは違うカットを積極的に撮っていたが、恥ずかしながら異変は全くわからなかった。交代後の森保監督とのやりとりの表情を見るかぎり大きなトラブルではないようだったが、小さな違和感を引き伸ばすことなく交代が決断された。
それは負傷明けの三笘薫をアジア杯で(スーパーサブとはいえ)起用せざるを得なかったことと、対照的な判断だった。つまり、「誰が出てもチームの骨格を維持できる」という総合力の成長を示しているように思えたのだ。
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より上のステージでの戦いに万全の態勢で臨む、という優先事項と、目の前の試合で結果を出すための質の両立が可能な力を備えていることをあらためて感じさせつつ、日本は無失点でハーフタイムを迎えた。
そして何より、鈴木彩艶の絶対的な安定感が、アジア杯の苦い記憶を完全に上書きした。
正GKに抜擢されたばかりのアジア杯ではミスが目立ってしまい、心無い誹謗中傷まで浴びた守護神は、GK大国のイタリアでポジショニングやシュートへの反応力を磨き続けた。今やハイボールやシュートの処理で致命的なミスをするシーンはほぼ皆無と言っていい。
エランガのゴラッソで追いついたスウェーデンが終盤にエリア内へのロングボールを連発するようになると、スタジアムは日本のピンチという空気に陥った。だが、イレギュラーが起こりやすい混沌の地上戦からの被シュートが少なくなったことで、撮影する身としてはむしろ「逆転はないだろう」という気持ちが強くなった。それほどまでに、今の鈴木彩艶がもたらす安心感は凄まじいものがある。



