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「堂安律は動かさないほうがいい」森保一監督の“歴史的名采配”とは…「なぜ森保ジャパンは0-2からブラジル戦初勝利できたのか?」監督本人が明かしたウラ側

posted2026/06/28 11:05

 
「堂安律は動かさないほうがいい」森保一監督の“歴史的名采配”とは…「なぜ森保ジャパンは0-2からブラジル戦初勝利できたのか?」監督本人が明かしたウラ側<Number Web> photograph by AFLO

森保一監督。昨年10月にブラジル戦初勝利を挙げた

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木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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森保一監督というと、マジメで優しそう――そんなイメージがある。だが、それだけでは世界で勝てない。3刷重版と話題の新刊『逆転監督 森保一』(著:木崎伸也)は、2年半以上の徹底取材と複数回の本人インタビューから、森保監督の“したたかな勝負師”としての顔に迫った一冊だ。そのなかから、“ブラジル戦歴史的初勝利のウラ側”のエピソードを紹介する。【全2回の後編/前編も公開中】

◆◆◆

<2025年10月14日、日本対ブラジル。前半0ー2からの劇的な逆転勝利を生んだ「堂安=内、伊東=外」。>

 なぜ森保は過去と異なる配置をしたのだろう?

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 2025年11月下旬、JFA夢フィールドでインタビューすると、森保は勝負師らしい不敵な笑みを浮かべた。

「安定を求めるのが定石ですから」

 森保はそう切り出すと、采配の哲学を語り始めた。

「戦い方がハマっているときは、守備の選手は基本的には動かさない方がいいと考えています。ちょっとした隙が生まれたり、連係がうまくいかなかったりしたら、そこを突かれて一瞬でやられてしまう可能性がある。レベルが高くなればなるほど、そういうことが起こりやすくなります。

 私の鉄則として、うまくいっているときは守備を変えない。わざわざ動かして、水漏れが起こるようなことはしない。親善試合であらかじめ変えると決めていたり、怪我人が出たり、局面で完全に負けたりしているといったことを除き、守備は変えないのが鉄則です」

「じつはハーフタイムでは“逆”を考えていた」

 この日、ブラジルの左ウイングはガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)、左サイドバックはカルロス・アウグスト(インテル)が先発しており、日本の右ウイングバックには難しい守備対応が求められていた。アウグストを監視しながら、右センターバックを助けるためにマルティネッリにも対応しなければならない。

 前半にマルティネッリに裏に抜けられて2点目を決められた場面以外、堂安は渡辺剛をサポートしてうまく守っていた。堂安を内側に移動させたら、水漏れが起こりかねない。

 つまり、森保は「いい守備」を継続するために、伊東をシャドーにしたのである。

【次ページ】 「じつはハーフタイムでは“逆”を考えていた」

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