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プロ野球PRESSBACK NUMBER
1994年「野茂英雄の191球」と2016年「藤浪晋太郎の161球」は見せしめか期待の表れか…その共通点と相違点「野茂は投げろといったら投げるんよ」
text by

喜瀬雅則Masanori Kise
photograph byNaoya Sanuki(L)/Hideki Sugiyama(R)
posted2026/06/29 11:01
野茂英雄と藤浪晋太郎が22年の時を経てともに物議をかもした「球数問題」とは何だったのか
2016年はプロ入り以来の2桁勝利が3年連続で止まる7勝11敗の負け越し、2017年は3勝、2018年も5勝、2019年は1軍登板がわずか1試合で0勝と精彩を欠いた。2022年オフ、藤浪の希望を受け入れる形で、球団側はポスティング・システムを活用してのメジャー挑戦を容認している。
どこか、その時の藤浪と、あの時の野茂がダブって見える。
その見方は全然なかったですね
光山に、私の“こじつけ”をぶつけてみたが「それ、全くないですね」と一笑に付された。
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「その当時は、その見方は全然なかったです。野茂本人もそれを望んで、周りも全部、僕らもそれを望んでいるし、ベンチも望んでいたんです。今だったら大ごとでしょうけど、そこまで(球数が)行かないです。もしそれが行われて、それで負けたら、監督がクビになるかもしれないような問題になるんじゃないですか?
藤浪のときの金本監督って、懲罰で続投させた、っていう感じに見られてるじゃないですか。でも、ああいうのも多分、監督自身は懲罰だと思ってなんかいないと思いますよ。ここで他のピッチャーを投げさせたくないとか、他の理由があったと思うんです。むしろ、期待の表れでもありますよ。でも、時代がもう、それを許してくれないことになっていますから」
時代の変化を最も痛感している男
2026年から遡れば、野茂の191球が32年前、藤浪の161球は10年前。いまや、高校野球の公式戦でも1投手の投球数が「1週間でトータル500球」に達したら、試合中でもそれ以上投げてはいけないという「球数制限」が課される時代だ。
191球全球を捕手として受けた当事者の光山も、プロの指導者として、投手のコンディションや球数をそれこそ厳重に管理する立場になった。だからこそ、その“時代の変化”を最も痛感しているのかもしれない。
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