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プロ野球PRESSBACK NUMBER
1994年「野茂英雄の191球」と2016年「藤浪晋太郎の161球」は見せしめか期待の表れか…その共通点と相違点「野茂は投げろといったら投げるんよ」
text by

喜瀬雅則Masanori Kise
photograph byNaoya Sanuki(L)/Hideki Sugiyama(R)
posted2026/06/29 11:01
野茂英雄と藤浪晋太郎が22年の時を経てともに物議をかもした「球数問題」とは何だったのか
1試合、一人で191球というのは、メジャーではありえないという識者の声にも、ここは日本なんだという反論すら、まだ“成立”するような時代だった。
それでも、開幕戦、2軍落ち騒動、そして191球という一連の流れを見ると、メディアはどうしても、鈴木と野茂との確執、懲罰、見せしめだと決めつけ、そのうがった見方で原稿を書いてしまう。
その“野茂の191球”を彷彿させるような出来事が、22年後にも起こっていた。
藤浪晋太郎「161球事件」
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2016年7月8日の広島戦(甲子園)で、阪神の先発マウンドに立ったのは、当時プロ4年目の22歳・藤浪晋太郎(2026年現在DeNA)だった。
その右腕に、監督の金本知憲が「8回161球」を投げさせたのだ。
分業制の現代野球で、先発投手の交代も「100球」がメドといわれる時代において、明らかに「投げ過ぎ」ともいえる球数だった。
先発投手が早いイニングで崩れれば、リリーフ陣にしわ寄せがくる。ゆえに、エースとして、その責任を自覚してほしいという指揮官の教育的指導と親心からの「続投指令」であっただろうことは、容易に推察はつく。
ただ、序盤3回で5失点、3点ビハインドの7回の時点で131球を投げていた。
まるで“さらし者”のような……
それでも投げ続けた藤浪は結局、8回8失点。まるで“さらし者”にされたかのように映った藤浪の姿に、どこかしら「懲罰」なのか、という邪推が浮かんでしまう。
その「161球」から、藤浪の成績は下降線を辿り始めた。

