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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「じつは日本のジムからも話はあった」大橋ジムと契約終了…平岡アンディが語る“無職のボクサー”のリアル「父とベルトを巻きたい」「試合に飢えている」
posted2026/06/18 11:05
今年3月、10年間所属した大橋ジムを離れた平岡アンディ(2026年4月撮影)
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栗田シメイShimei Kurita
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Shimei Kurita
無職になったボクサー
世界的に選手層の厚いスーパーライト級で34年ぶりの日本人世界王者の座をその手に掴みかけた熱戦から一転、平岡アンディは無所属となった。大橋ジムとの突然の契約終了に伴い、30歳を前にして、ボクシングに集中する環境作りから行う必要が生じた。
ボクサーにとって無所属は、そのまま“無職”を意味する。
平岡は自身のSNSでジムを離れる経緯についてこう記している。
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「この度、大橋ボクシングジムを離れることになりました。大橋会長と話し合いの上での決断です」
大橋秀行会長は、平岡との契約終了について報道陣に「アンディは実力的にも世界王者になるだろうし、これからも全然、協力する。彼は性格もいいし、どこにいってもかわいがられるのでどこにいっても大丈夫だと思う」と説明した上で、こうも続けた。
「自由に、何も条件もないので好きにやれる。好きにやれるのは今のボクシング界の良いところ。うちの興行に出ることも全然ありえる。全然、協力する」
大橋会長の発言の通り、平岡は我慢強く、真面目な性格であることはこれまでの取材でも窺い知れた。世界戦が決まらずとも、ようやく決まった世界戦では2日前に入国というありえないスケジュールにも、恨み節を吐くことはなかった。表裏がない人柄だが、その真面目さゆえか、時に得も言えぬ距離感を感じることもある。書き手にとっては、より本音を引き出したい取材対象ともいえた。しかし、無所属となってから会ったアンディの口から漏れる言葉には、明確な変化を感じた。
今年2月の世界タイトルマッチで敗れたゲイリー・アントゥアン・ラッセルとの差はどこにあったのか、と尋ねると彼はこう明かす。
「正直、今の自分はどんなボクシングもできるという自信がある。確かにラッセルはうまかったし、いい選手だと思った。でもボクシング面よりも強く感じたのは、その人柄です。アジア人で現地では知名度も低い私に対しても常にリスペクトがあり、試合後もいろんな言葉をかけられた。だから、『ああ、こういう人がチャンピオンになるんだな』と感じました。それが今との“差”なのかもしれない。いずれ埋めてなければならない部分です」

