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陸上日本選手権400mハードルで衝撃の「U-18世界最高記録」…17歳の超新星・後藤大樹に感じた“異次元の言語化能力”「普段は普通の高校生なので…」
text by

別府響Hibiki Beppu
photograph byAsami Enomoto
posted2026/06/16 11:00
陸上日本選手権の男子400mハードルで史上初の高校生優勝を決めた洛南高2年の後藤大樹。レース後の質疑応答ではクレバーさが光った
また、決勝レースで競り合ったシニアの選手たちについても聞かれると、こんな答えを返す。
「シニアの選手たちは自分には全然わからないプレッシャーの中で走っている中で、自分は高校生でチャレンジャーの気持ちで走れたので。メンタル的な部分で楽しめたというのが大きいのかなと思います」
冗談を交えて和やかな雰囲気を作り出しつつ、聞かれたことには的確に答える。その上で詳細なレースへの挑み方の説明や、周囲へのリスペクトも忘れない。
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これだけバランス感覚に秀でた返しができる17歳は、なかなかいない。
自分の状況や感情を正確に言語化できるということは、自身を俯瞰し、客観視できるということだ。それはすなわち、「原因不明」のスランプに陥りにくいことを意味する。若くして結果を出してしまったアスリートには往々にしてそういったリスクが付いて回るが、後藤に関してはその心配はないのかもしれない。
「普段はものすごく普通の高校生なので」と笑う後藤だが、今後について話を聞かれる中では、競技以外の面での意識の高さも垣間見えた。
世界を見据え、現在は英会話にも励んでいるという。
「夏に入ってからは大会続きで(レッスンに)あんまり行けていないですけど、週に1~2回は絶対に行きたいなと。陸上以外でも英会話ができたら強いストロングポイントになると思うので。将来を見据えて、いろんな分野で活躍できる選手になるには英語は必要だと思っています」
「観客をビックリさせられるような選手に」
日本選手権での結果を受けて、9月のアジア大会の代表にも最年少で選ばれた。
「(アジア大会では)今回の大会みたいに観客をビックリさせられるような選手になって、愛される選手になりたいなと思います」
最後には、そんな17歳らしい壮大な夢を語るのも忘れない。規格外の新星は、今後どんな未踏の道を進んでいくのだろうか。

