- #1
- #2
サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
W杯で飛行機トラブル連発「現地観戦組も心構えを…」ダラス経由モンテレイのはずが「知らないテキサスの地方空港着」記者が味わった悪夢の顛末
text by

佐藤景Kei Sato
photograph byKei Sato
posted2026/06/14 11:00
飛行機移動がベースとなる北中米W杯だが、その現実はあまりにハードなものだった
機体は目的地のダラスに到着する予定時刻よりも、1時間以上早く着陸態勢に入った。「追い風の影響で早く着くのだろう」などと楽観的に考えていたが、窓の外の景色を見るうちに、どうにも様子がおかしいことに気づく。巨大なハブ空港であるはずのダラスの街並みが一向に見えない。
滑走路に降り立ち、しばらく機内で待機しているとアナウンスが流れた。早口の英語から聞き取れたのは、「天候不良(悪天候によるダイバート)」という不穏な単語。
すると、隣席の女性が切迫した表情で話しかけてきた。
ADVERTISEMENT
「みんなでレンタカーをシェアして、ダラスへ向かいませんか?」
その提案で、ここが目的地ではないと確信した。スマートフォンを開き、Googleマップで現在地を確認する。画面に表示されたのは『Abilene Regional Airport(アビリーン地域空港)』の文字。まったく見知らぬ土地の、聞いたこともない地方空港だった。
よみがえり始めた嫌な記憶
同じテキサス州とはいえ、ダラスまでは飛行機でおよそ1時間、車なら約2時間40分も離れている。絶望的な距離感に愕然とした。
時刻は間もなく16時。ダラス発モンテレイ行きの乗り継ぎ便の出発は20時。まだ4時間ある。
しかし、飛行機はいっこうに動く気配がない。待機時間は10分、30分と無情に刻まれていく。やがて脳裏に、嫌な記憶がよみがえり始めた。〈つづきは下の【関連記事】へ〉

