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W杯で飛行機トラブル連発「現地観戦組も心構えを…」ダラス経由モンテレイのはずが「知らないテキサスの地方空港着」記者が味わった悪夢の顛末

posted2026/06/14 11:00

 
W杯で飛行機トラブル連発「現地観戦組も心構えを…」ダラス経由モンテレイのはずが「知らないテキサスの地方空港着」記者が味わった悪夢の顛末<Number Web> photograph by Kei Sato

飛行機移動がベースとなる北中米W杯だが、その現実はあまりにハードなものだった

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佐藤景

佐藤景Kei Sato

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Kei Sato

北中米W杯は広大な3カ国開催ゆえ、会場への移動手段が飛行機となる。しかし現実は想像以上のハードモードで、メディアはもちろんサッカー日本代表にも影響が出たようだ。現場で四苦八苦する取材記者がレポートする。〈全2回〉

スケジュールどおりに運航したら奇跡

 これが、アメリカでは常識なんだろうか――。現地に足を踏み入れた瞬間、頭をよぎったのは森保一監督の言葉だった。「想定外を想定内にする」という準備が、自分には全く整っていなかった。

 個人的なトラブルの顛末をここに綴ることをご容赦いただきたい。歴史的な円安や物価高に心を折られることなく、世界一を決めるサッカーの祭典を現地で観戦しようと計画しているファンには、どうしても共有しておきたい教訓がある。

 結論から言えば、アメリカの国内移動は本当に予定通りにいかない。日本の「オンタイム」の感覚のままでいると精神が持たない。「スケジュール通りに運航したら奇跡」――どうやら、それくらいの心構えが必要らしい。

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 長友佑都が頭に「闘魂」のハチマキを巻き、SAMURAI BLUE(日本代表)の面々が多くのファンに見送られて事前キャンプ地のメキシコ・モンテレイへと旅立つおよそ5時間前。6月2日14時過ぎ発のフライトで、筆者は成田空港からロサンゼルスへと向かった。

 現地時間同日の朝8時過ぎに到着したロサンゼルス国際空港の入国審査は、拍子抜けするほどスムーズだった。担当官にワールドカップの取材だと伝えると、にこやかな対応で、ものの15分程度で通過する。前日、通信社の記者から「うちのカメラマンは入国に1時間以上かかった」と脅されていたため身構えていたが、完全に肩透かしを食った。そもそも後ろめたいことは何もなかったのだが、実に幸先の良いスタートを切れたと、この時は胸をなでおろした。

 ここからダラスを経由してモンテレイに向かう。乗り継ぎ時間は4時間弱。アメリカ国内線の悪弊を警戒し、不測の事態にも対応できるよう、十分に余裕を持たせたスケジュールを組んでいた。

ダラス着のはずがアビリーン地域空港…ってどこ?

 12時15分、ロサンゼルス発のアメリカン航空AA1230便は定刻通りに離陸。ここまでは、すべてが順調すぎるほど順調だった。

 しかしその3時間後、人生初の狂騒曲に巻き込まれる。

【次ページ】 よみがえり始めた嫌な記憶

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