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下北沢で開催“ナゾのプロレスイベント”に潜入…「若い女性に大人気」「あの青木真也も登場」主宰クリス・ブルックスに聞いた“意外なキッカケ”

posted2026/06/10 17:20

 
下北沢で開催“ナゾのプロレスイベント”に潜入…「若い女性に大人気」「あの青木真也も登場」主宰クリス・ブルックスに聞いた“意外なキッカケ”<Number Web> photograph by Essei Hara

下北沢のバーで開催されるプロレスイベント『BAKA GAIJIN + FRIENDS』。主宰のクリス・ブルックスが第1試合に出場

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原悦生

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Essei Hara

 リングはない。バーカウンターの前には黒い小さなマットを張り合わせた2.5×2.5メートルに満たないスペースが設けられ、丸椅子がそれを囲んでいる。最前列だけが指定席で他は自由席。わずかだが立ち見の空間もある。

 東京・下北沢の『ARENA下北沢』では毎月のように『BAKA GAIJIN + FRIENDS』(以下、BAKA GAIJIN)という名のプロレスイベントが開催されている。外国人プロレスラーはプライドを持って「ガイジン」という言葉を使っている。「ガイジン」という、近年ではやや差別的で好ましくないとされる言葉に、あえて「バカ」をつけるネーミングに皮肉が利いている。主宰は英国人のプロレスラー、クリス・ブルックス(34歳)だ。身長約2メートルのクリスは2019年よりDDTプロレスリングを主戦場にして、2020年からは日本で生活している。新日本プロレスで活躍しているザック・セイバーJr.とは飲み友達だ。そんなクリスがやっている『BAKA GAIJIN』とは、どんなものなのだろう。

「若い女性客が多い…」熱気に満ちた店内

「一度、見てみたいなあ」という衝動にかられて、私は5月に行われたイベントをのぞいてみた。18時半前にエレベーターで会場に上がると、クリスが丸椅子に他のイベントのチラシを置いているところだった。後方ではスペースを確保するために『あしたのジョー』のオブジェがよけられて、用意された販売用の新しいデザインのTシャツが窓際にかけられている。

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 試合開始は19時30分。

 18時45分には客が入場してきた。若い女性が多い。席は次々に埋まり19時にはもう立ち見しかなくなっていた。ゴングまではドリンクタイムだ。ビールやハイボール、ジントニックを片手に会話が弾んでいる。9割が女性客だが、常連に新規の客も交っている。約80人がぎっしりとスペースを埋めている。

 この日は3試合が発表されていた。通常は4試合ということだから、未発表のメインイベントには誰かゲストが登場するのだろうという期待感もあった。

 第1試合はクリス・ブルックス、小石川チエ、アントーニオ本多vs.プリンセス・セキ、植木大王、ムネックの6人タッグマッチ。観客は最初からノリノリだ。

 第2試合はアナルコ・モンターニャvs.ザ・グレート・アメリカン・インディー・レスラー。「ファイブスター(五つ星)」を連呼する男は名前こそ異なっても、素顔だから間違いなく誰だかわかるだろう。

 この日は生配信の音声が不良だったというが、狭い店内は終始、熱気が充満していた。ビデオカメラにレスラーの足がぶつかってカメラが飛ぶシーンもあった。この狭いスペースで戦うには技量がいるだろう。タックルやジャーマンスープレックスも飛び出す。観客にケガをさせない配慮も欠かせない。

【次ページ】 主宰クリス・ブルックスに聞いたキッカケ

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