濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
スキャンダルで退団した元アイドルレスラー「なめんじゃねえぞ」対戦相手の声…ノア・ヒカリが“大流血の復帰戦”後に明かした本音「新しい自分を見せたい」
posted2026/07/19 17:00
6月のウナギ・サヤカ自主興行で復帰したノア・ヒカリ
text by

橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Norihiro Hashimoto
誰が見ても敷居の高い復帰戦だった。
6月21日、後楽園ホールでのウナギ・サヤカ自主興行。フリーのレスラーが定期的に“プロレスの聖地”で自主興行を開催できているのも稀有なことだが、今回とりわけ話題になったのはメインイベントでのウナギのタッグパートナーだ。
乃蒼ヒカリあらためノア・ヒカリ。ウナギにとっては、デビューした東京女子プロレスでの年下の先輩にあたる。ヒカリは2018年1月4日、ウナギはちょうど1年後に、団体恒例の“イッテンヨン後楽園”でプロレスデビューした。人見知りの自分に対して積極的に距離を詰めてくる後輩に最初は戸惑ったヒカリだが、徐々にプロレスの深い話ができる相手になった。2人でよくタピオカを飲みに行ったそうだ。
ADVERTISEMENT
ヒカリはプロレスとアイドルの二刀流グループ、アップアップガールズ(プロレス)のメンバーだった。他のメンバーはアイドル志望だったが、ヒカリだけは元からレスラー志望。それもオーディションの時からデスマッチが好きだと言っていた。憧れの選手は“デスマッチのカリスマ”葛西純。
東京女子プロレスではチャンピオンにもなったが、ファンの前から突然、姿を消す。2024年のことだ。活動休止から退団、卒業。原因はいわば“スキャンダル”だ。LINEでの私的なやり取りが流出した。その内容が周囲に迷惑をかけるものだったという(公式発表では理由は明かされていない)。セレモニーも、SNSでの挨拶もなく、彼女は業界を去った。
「このままフェイドアウトだろうな」
それから2年、復帰(再デビュー)が発表される。退団の経緯、その際の雰囲気からして「このままフェイドアウトだろうな」と思っていたから驚いた。本人も、もうプロレスと関わることはないと思っていたようだ。
呼び戻したのはウナギだった。自身のラジオ番組への投稿から、ヒカリがヘッドスパ店で働いていることが判明。予約して客として会いに行ったそうだ。プロレスにどんな思いがあるのか分からない。だから最初はおそるおそる。それでも最後は「鬼クドキ」だった。

