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オリンピックへの道BACK NUMBER
「ペア転向をよく思わない先生もいる」三浦璃来の元コーチが“重要証言”「あの璃来がこんなに強くなるなんて…」りくりゅう“本当の舞台ウラ”
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byJIJI PRESS
posted2026/06/07 11:01
シングル時代のコーチが明かす、三浦璃来の原点とは?
「ショートプログラムが終わったあと、ブルーノから『璃来とちょっと話してくれ』と相談を受けて、璃来と話しました。そのシーズン、あまりジャンプの調子がよくなかったんですね。璃来は『自分が失敗したらどうしようと考えてしまう』と言うので『大丈夫。龍一が絶対に合わせてくれるから勝手に跳びなさい』と伝えました。ブルーノから、こういう風に話してほしい、と言われていたのです。おそらく、ブルーノもずっと同じことを言っていたと思います。でも、『言っても聞かないんだよ』と話していたので、同じ言葉でも響きが違うだろうということで僕に頼んだのだと思います」
ホームシックにかられることもなく、カナダで木原と練習に打ち込んだ三浦は、2022年北京五輪に出場。ペアの解説を務めた本田は、「練習の時は、娘を見るような感覚でいました」と回想する。
「あの璃来がこんなに強くなるなんて」
その北京で日本ペア初の入賞を果たし、迎えたミラノ・コルティナ五輪。ショートプログラムは思いがけないミスで5位にとどまった。
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「リフトで珍しい失敗がありましたけど、その後のスロートリプルルッツをきれいに決めたり、サイドバイサイドも問題なかったですね。団体戦の点数を考えたら、(トップと)これくらいの点差なら行けるから、もう駄目だ、と思うことはなかったです」
1点だけ懸念があった。
「びっくりしたのが、龍一の姿です。龍一があそこまで落ち込んだところを今まで見たことがなかったので、そこだけは心配でした」
それを払拭したのは三浦だった。
「練習の感じなどを見たときの、璃来の雰囲気や目つきですね。今回は璃来の方が強いんだなって思いました。以前の『迷惑をかけるんじゃないか』と不安になったりしていたときとは全然違いました。彼女が緊張しているときはちょっと目が泳いだり、全然集中してなかったりします。昔はよくそういうこともありました。でも今回のオリンピックでは一切なく、龍一を励ましているところも見えましたし、これは大丈夫なんじゃないかなって思いましたね。『あの璃来がこんなに強くなるなんて』と思いました」


