猛牛のささやきBACK NUMBER
「無名の23歳が全球ストレートで大谷翔平斬り」衝撃ピッチを見せたオリックス右腕の“それから”「ビビってて務まるところじゃない」寺西成騎の存在感
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米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byJIJI PRESS
posted2026/06/03 11:18
プロ2年目の寺西。中継ぎの一角として存在感を示している
昨季引退の右腕にもらったアドバイス
失点した翌日の30日、3-1の7回にリベンジのチャンスを得た寺西は、三者凡退に抑えて期待に応えた。
「マモさん(岸田護監督)が(29日の試合で)マウンドに来てくれた時に、『また明日行くからな』と言ってくれたので。自分も『明日投げる』というつもりで準備していました。挽回するチャンスを与えてくれたので、もちろんやり返すだけでした」
その裏では、経験者のアドバイスも力に変えていた。
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「(29日に)投げ終わってすぐ、ケアをしに行った時に、近藤大亮さんがいたので、いろいろ聞きました。『“そこで投げられているだけで幸せだ”と思って行っていた』という話を聞いて、それは本当にそうやなと思って」
近藤はオリックスで長年リリーフを務め、巨人へのトレード移籍を経て昨年現役を引退。今年、広報としてオリックスに帰ってきていた。
「ビビって務まるところじゃない」
寺西は、「いろんな人に話を聞いて取り入れてみるのも大事」とオープンマインドで日々成長を続ける。
打たれた翌日のマウンドも、怖さはなかったと言い切る。
「ビビってて務まるところじゃないですから」
凛と背筋を伸ばし、前を見据えた。
「勝敗に関わるところで投げているので、すごく緊張感のある、充実した毎日を送れています。やりがいを感じていますし、楽しいです。楽しいと思いながらマウンドに行っているわけじゃないんですけど、振り返ってみたら、なかなかできない貴重な経験なので、本当に充実しているなという感じです」
打者を威圧する剛球と鋼の心は、登板を重ねるたび、さらに磨かれていく。

