猛牛のささやきBACK NUMBER
「無名の23歳が全球ストレートで大谷翔平斬り」衝撃ピッチを見せたオリックス右腕の“それから”「ビビってて務まるところじゃない」寺西成騎の存在感
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米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byJIJI PRESS
posted2026/06/03 11:18
プロ2年目の寺西。中継ぎの一角として存在感を示している
「大谷さんの話ばっかり」届いた大反響
試合後は友人などから膨大な数のLINEが届いたという。
「みんな大谷さんの話ばっかり(笑)。大谷さんとやれている、戦っているということに、みんな『すごい』と言ってくれたので、改めてすごいんだなと思いました。
1球高めにバーン!と抜けたんですけど、あそこだけ飛ばして、ファールを取ったところの映像は結構見返しました(笑)」
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ストレートの威力が増したことで、得意のフォークもより生きるようになった。侍ジャパン戦で近藤健介、村上宗隆、佐藤輝明から三振を奪ったが、すべてフォークでの空振り三振だった。
今季の開幕戦では、宮城が2回途中8失点でマウンドを降りたあと、3回から6イニングを投げ2失点。その後、2度先発したのち、リリーフに回った。昨年8回を任されていたルイス・ペルドモの不調などによりブルペンを再編する中で寺西に白羽の矢が立った。短いイニングに集中する環境で出力がさらに上がり、ストレートの最速は158kmを記録。7回に定着した。
「寺西じゃなきゃダメなんです」
5月29日の中日戦では、同点の7回に2死満塁から細川成也に2点タイムリーを打たれて敗戦投手となったが、首脳陣の信頼は揺らがない。翌日、厚澤和幸投手コーチはこう語っていた。
「今、寺西がやっているところは、寺西じゃなきゃダメなんです。先発をやらせたい気持ちもありますが、今、先発はまだ他の人で回すことができる。でも今のオリックスの7回は寺西しかいない。チームに足りない部分を比べた時に、寺西の期待値は1:9ぐらいの割合で、9がリリーフ。これが5:5ぐらいの期待値になったら、先発に戻すと思うんですけど。7回のところは(吉田)輝星、(山崎)颯一郎もいますけど、ベストは寺西なんです」
そこまで買っているのは、やはりストレートの球威とフォークの精度があるからだ。
「彼のまっすぐ、フォークは、わかっていてもそうそう前には飛ばない。野球なので、昨日みたいに前に飛ばされることもありますが、今のところ代わりはいません。ムック(椋木)が連投していたら(寺西が)8回もいけますし、9回もいけると思っています。椋木、マチャドに引けを取らないぐらいのポテンシャルがある。
巷では先発に戻せという声もあるかもしれませんし、先発でももちろんいいんですけど、やはり終盤の7、8、9回は、6回までとは重みが違うので、そこを任せられる人は1人でも多いほうがいい。今後、岩嵜翔や宇田川(優希)が帰ってきたとしても」


