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「欲がない勝負師、そうですね(苦笑)」39歳のA級最年長棋士がAI依存を捨てて…羽生善治の「懐の深さ」に見た将棋の本質とは〈広瀬章人インタビュー〉
text by

大川慎太郎Shintaro Okawa
photograph by日本将棋連盟
posted2026/06/07 17:00
順位戦A級復帰を決めた広瀬章人九段。39歳の今、将棋界の最前線で考えていることとは
「後手番でかなり苦戦しましたね。結果が幸いした将棋も、最後のほうまで負けだったことが多かったですから。先手番で安定していたのが結果につながりました」
――でも苦労したと言いながら、結果は11勝1敗で、後手番も1回しか負けていませんよ。
「うーん、でも後手番での快勝はほとんどありませんでしたからね。パッと浮かぶだけでも逆転勝ちが4つもあります。すごい急転直下での逆転勝利もあったと思いますし、際どいところでなんとかしのいできた感じです。11勝は、さすがに星が偏りすぎでしょう」
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――2023年度にA級から陥落して、24年度はB級1組で7勝5敗。A級復帰はなりませんでした。今期は5位でしたが、目標はどこに置いていましたか?
「いや、なんていうかB級1組が自分としてはちょうどいい位置になったのかなと思ってました(笑)」
――出た、得意の自虐!
「いやいや、だってB1の最初の期は結果的に7勝5敗でしたけど、12月ぐらいまでは普通に降級の目があったんです。12月終了時点で4勝6敗と残留争いに巻き込まれていたので、もう自分はこの位置なんだろうなって正直、思っていました」
A級復帰…取り組みを変えたんです
――それでもA級復帰という結果が出ました。広瀬さんの中で何かを変えたことなどはありましたか?
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