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プロ野球亭日乗BACK NUMBER
巨人・阿部慎之助逮捕から3時間後、すでに”解任”は決まっていた? 球団史上初”外様監督”橋上秀樹コーチ指名の舞台ウラ…来季監督人事への布石か
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鷲田康Yasushi Washida
photograph byJIJI PRESS
posted2026/05/27 17:41
阿部慎之助監督の辞任後、巨人監督代行を務める橋上秀樹
そういう意味では今回の阿部前監督の退任という不測の事態を、山口オーナーは逆手にとったのではないか。松井さんとは何のしがらみもない橋上コーチを監督代行に据えることで、松井監督就任への地ならしをしたのではないか。取材の中でそんな穿った見方をする声があった。
一方で松井さんの監督招聘がうまくいかなかった時にはどうするのか。この間も高橋由伸元監督の復帰説、川相コーチや昨年限りで二軍監督を退任した現新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ・桑田真澄チーフ・ベースボール・オフィサーなどの名前がウワサとしては挙がってきてはいる。
ただ、それぞれには巨人の監督就任となると、なかなか実現に漕ぎ着けられない事情があるのも事実だ。
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そうした中で「生え抜きのOB」にこだわることで選択肢を狭め、それが監督候補の人材難を招いているという指摘もある。
巨人監督人事に方針転換の可能性
ある意味、今回代理ではあるが、橋上コーチをシーズン終了まで実質的な“監督”に指名したことは、92年間、生え抜き以外には閉ざされてきた扉が開かれ、巨人の監督人事にコペルニクス的転回が生まれる一つの動きとなる可能性がある。これを機に一気に外の人間も候補に、優秀な監督の人材を求めるきっかけにするのではないか。取材の中でそういう方針転換を狙った橋上監督代行の指名だったのではないか、という指摘の声を聞いた。
巨人が巨人である理由とは球団創立から92年間、守り通してきた歴史と伝統があることである。「正力遺訓」と言われる巨人軍とその選手に課せられた姿を守ることが、巨人が巨人である背骨であるはずだ。ただ、その一方で時代は移り、そうした絶対的な不文律がチームとしての発展の障害となっているのも確かである。
そういう意味では今回の不幸な事件と、橋上監督代行を指名した決断は、巨人に新しい時代をもたらすきっかけになるのかもしれない。このオフに巨人が監督人事でどういう選択をするのか。まずはそこに注目である。
<前編から続く>
