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日本一奪還へ“最大の補強”か…11年ぶり巨人復帰の橋上秀樹作戦戦略コーチが語る“ジャイアンツの野球改革”「打てないことを前提に戦う」の真意とは

posted2025/03/04 17:00

 
日本一奪還へ“最大の補強”か…11年ぶり巨人復帰の橋上秀樹作戦戦略コーチが語る“ジャイアンツの野球改革”「打てないことを前提に戦う」の真意とは<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

阿部慎之助監督の要請で11年ぶりに巨人に復帰した橋上秀樹作戦戦略コーチ(59歳)が今季のジャイアンツの野球について語った

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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SANKEI SHIMBUN

 4年ぶりにセ・リーグを制した巨人は、その手を緩めることなくオフには積極的なチーム強化に動いた。

 フリーエージェントで甲斐拓也捕手を獲得し、4年総額50億円以上ともいわれる破格契約でライデル・マルティネス投手の争奪戦に勝利。また菅野智之投手の抜けた先発陣には、実績のあるベテランの田中将大投手と契約と、久々にオフの主役となったのである。もちろんこうした新しい戦力がリーグ連覇と悲願の日本一奪回への力となるはずだが、その一方でもう一人、2025年の巨人を変える“補強”があったことも見逃せないところだろう。

 橋上秀樹作戦戦略コーチの就任である。

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 橋上コーチは2012年にBCリーグ、新潟アルビレックスの監督から巨人の一軍戦略コーチに就任。14年までの3シーズンに渡り選手をサポートした。前回は配球分析などで大胆な投手攻略を指示して出塁率、OPSを大幅にアップさせてリーグ3連覇に貢献。14年限りで巨人のユニフォームを脱いだ後も楽天、西武、ヤクルトなどのコーチを歴任、20年には新潟の監督に復帰し、チームのNPB二軍加盟を実現している。今回は安田学園高校の後輩でもある阿部慎之助監督の就任から2年越しの要請で巨人への復帰が決まった。

 そんな橋上コーチが、巨人の野球をどう変えようとしているのか。前後編の2回にわたって話を聞いた。<全2回の前編/後編へ>

11年ぶりの巨人復帰で果たす役割

――11年ぶりの巨人復帰です。前回はチームにとってかなりエポックメーキングな役割を果たしたと思いますが、今回も同じような役割を担うことになりますか?

「やること自体は多分、前回と同じような形になると思います。ただ、前回は僕自身が巨人というチームについて海のものとも山のものとも分からない状況で来た感じでした。今回は10年以上前ですけどもこのチームを見ていたというのがあって、なおかつそのとき阿部監督をはじめほとんどのコーチも選手で、選手とコーチという立場で付き合いがあった。その辺で気心が多少なりとも知れていて、コミュニケーションがとりやすいというのが違うかもしれないですね」

――前回もそうですが、改めて外から見た巨人の野球をどう受け止めて、どこをどう改善していくことが必要だと感じていますか?

「ざっくり言えば、打てると思って作戦を立てるのがジャイアンツだと思うんですよ。ただ私自身は、どちらかというと打てないことを前提にした考え方なので、そこら辺はちょっと違うのかもしれないですね」

――例えばピッチャーをどう攻略するか……。

【次ページ】 打てないことを前提にして戦う

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