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プロ野球亭日乗BACK NUMBER
巨人・阿部慎之助逮捕から3時間後、すでに”解任”は決まっていた? 球団史上初”外様監督”橋上秀樹コーチ指名の舞台ウラ…来季監督人事への布石か
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鷲田康Yasushi Washida
photograph byJIJI PRESS
posted2026/05/27 17:41
阿部慎之助監督の辞任後、巨人監督代行を務める橋上秀樹
例えば現スタッフの中には生え抜きで橋上コーチより年齢も1つ上の川相昌弘ディフェンスチーフコーチもいる。
川相コーチは原辰徳監督時代に同監督の父・貢氏が倒れた時やインフルエンザで休養時に監督代行としてチームを指揮した経験もある。そういう意味では今回の緊急事態でも、監督代行としてはうってつけの人材だったという声があるのは確かだ。
橋上コーチ指名の舞台裏
しかしあえて川相コーチではなく、橋上コーチを指名した裏にはどういう意図が読めるのだろうか。
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一番大きかったのは阿部監督の下でのコーチの役割分担、阿部野球の継承ということがあった。
橋上コーチは阿部監督の安田学園高校の先輩で現役時代はヤクルト、日本ハム、阪神でプレー。引退後は楽天の野村克也監督の下で指導者としての経験を積むなどして、2012年に巨人の戦略、打撃コーチとして招かれリーグ3連覇に貢献。当時の4番打者だった阿部監督からも絶大な信頼を得た。そうして阿部監督の要請で25年から現チームの作戦戦略コーチ兼スコアラーに就任。今季は主に攻撃面を担いながら実質的なヘッド格として阿部前監督をサポートしてきていた。
シーズン途中の突然の監督の辞任という事態に、キャンプから培ってきた阿部前監督の野球を継承できる人物としては、まさにうってつけの存在だったということだ。
そしてもう一つは、巨人の監督は「生え抜きの球団OBでなければならない」という不文律に楔を打つきっかけを作るということである。
阿部前監督は今年が3年契約の最終年で、成績次第では、シーズン後の退任の可能性も噂されていた。当然、読売新聞グループでも後任監督の人事は非公式に俎上にのせる事案である。
松井秀喜の監督就任待望論
もちろん後任としては、かねてから待望論のある松井秀喜さんが引き受けてくれれば、何の問題もないはずだ。ただ、松井さんが監督就任に際して一番、気にしているのは前任監督の去就だという声がある。もし今回の事件がないままに、今オフに監督就任となると、前任は後輩の阿部前監督ということになっていた。自分が監督に就任することで、阿部監督を退任に押しやるような状況になることは、松井さんが最も嫌うことでもある。

