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「(復帰は)もう、無理だな」大和38歳が初めて明かす“生体腎移植の大手術”「驚いた。ガリガリでしたから…」プロ野球を離れるまでの“誰も知らない舞台裏”
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佐井陽介Yosuke Sai
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/06/01 11:03
DeNA退団後に大手術を経験し、現在は公立校のインストラクターとして野球界に携わる大和さん
ひそかに目標に掲げていた通算1000安打まで残り43本の状態でバットを置く。それもまた大和らしい選択だった。
「自分は今まで両親とか奥さん、子供、ファンの方々……応援してくれる人たちのために野球をしてきました。ヒットに関しても、チームのために1本1本積み重ねてきたつもりです。それなのに今更、自分の名誉のためにあと43本を頑張っても何の意味があるんだろうって思うので」
長男がサンタクロースに当てた手紙
自宅に戻れば、愛妻と愛息3人を大切にする父親でもある。長男はもう小学5年生、次男は小学3年生、三男も小学2年生になった。
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以前、野球少年でもある3人の子供に「パパがどんな仕事をしていた人か分かる?」と尋ねると、「野球選手!」と間髪入れずに答えが返ってきた。
「自分の仕事を覚えてくれていてホッとしました。それ以上に何も望みません」
昨冬のクリスマス直前、長男はサンタクロースに宛てた手紙に切なる願いを書き込んでいた。
「パパが元気になる方法を教えてください」
これ以上、心配をかけるわけにはいかない。次のステージでは家族、そして同じ病気と闘う人たちに少しでも勇気を与えたいと、大和は野望を抱いている。
「ふと不安になるときもある。でも…」
右下腹部には手術痕が残る。生体腎移植を終えたことで「障害者1級」と呼ばれる立場になった。朝、昼、晩は必ず薬を飲まなければならない。体重はなんとか68kgまで戻したが、手術前と比べればまだ4、5kg足りない。
それでも今、高校球児の指導にあたる大和の表情はすこぶる明るい。
「もちろん、ふと不安になるときもあります。でも不安なことばかり考えていたら、やりたいことをできなくなりますからね。今は1日1日、自分の好きなことを楽しもうと思っています。病気をしたって、それもまた自分の人生。マイナスには考えていません。海外には生体腎移植を終えたあともプレーを続けているサッカー選手もいます。生体腎移植をしてもこれだけできるんだと、僕自身、元気な姿を見てもらうことで伝えていければ嬉しいです」

