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「鎌田大地との関係性」がカギ? W杯日本代表に守田英正が選外だったワケ…2人の“共存”から“二者択一”への変質と「鎌田の重い役割」とは
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佐藤景Kei Sato
photograph byAFLO
posted2026/05/18 17:01
しばらく前までは守田(5番)と鎌田(15番)はボランチとシャドーとして共存していたが……守田が本大会メンバーから選外となった意味とは?
クラブでの役割を代表に還元させる
確かに、指揮官がバックアップとして名を挙げた板倉と瀬古も、2025-2026シーズンは所属クラブでボランチとして実績を残している。
板倉は直近の4月11日、ヘラクレス戦でボランチとして先発し、3-0の快勝に貢献。オランダメディアの週間ベスト11に選ばれるほどの活躍を見せた。自身も現役時代にセンターバック(リベロ)とアンカーをハイレベルにこなしたアリー・ハーンは『De Telegraaf』紙にて「アヤックスが安定感を取り戻したのは彼のおかげ」と称賛している。
瀬古もル・アーヴルで昨年10月にボランチとしてクラブ月間MVPを受賞。当時、チームの戦術的理由や負傷者の状況からアンカーを務めると、中盤の底で強固なフィルターとなり、連勝と2試合連続無失点を達成する原動力になった。今年1月にも再びクラブ月間MVPに輝くなど、その汎用性の高さを証明済みだ。
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森保監督はこれまでも、選手がクラブで取り組んでいる役割について、代表に還元させる考えをたびたび明かしてきた。例えば鎌田はその一人だ。所属するクリスタル・パレスでボランチとして開花したことで、代表でもシャドーから1列下がった位置が定位置となった。
板倉・瀬古が中盤に入るのは「緊急事態」のはずだが
だが、板倉は2024年6月のミャンマー戦でボランチを務めた経験があるとはいえ、彼や瀬古が中盤でプレーするのは、あくまで「緊急事態」であるはずだ。そもそも板倉も背中に強い痛みを抱え、2025-2026シーズンは断続的な欠場を余儀なくされていた経緯がある。
まもなく実戦復帰するとしても、ベストコンディションになるかが未知数の遠藤を含めた「本職ボランチ4人」だけで、大会史上初となる3カ国共催、そして史上最多48カ国が参加する過酷な本大会を戦い抜けるだろうか。その懸念もあって鎌田、あるいは佐野海舟のどちらかが欠けた場合に備え、やはり守田か藤田のどちらか一人は招集されるものと筆者は予想していた。

