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「KOじゃなくて殺してやる」高田延彦のローキックにバービックが激怒…「わずか2分52秒で試合放棄」Uインター“伝説の大荒れ試合”本当の舞台裏 

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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photograph by東京スポーツ新聞社

posted2026/05/16 11:04

「KOじゃなくて殺してやる」高田延彦のローキックにバービックが激怒…「わずか2分52秒で試合放棄」Uインター“伝説の大荒れ試合”本当の舞台裏<Number Web> photograph by 東京スポーツ新聞社

髙田延彦のローキックに拒否反応を示すバービック

場内騒然…わずか2分52秒で「試合放棄」

 そして迎えた12・22両国の髙田延彦vsトレバー・バービック。髙田が試合開始早々からローキックを決めると、バービックは露骨に嫌な顔をして「それはやめろ!」とアピールする。髙田は構わずローキックを連打で放ち、バービックがロープをつかみコーナーに下がったところで、髙田の左ハイキックがヒット。

 それでも倒れず何やらレフェリーにアピールするバービックに対し、髙田はなおもローキックを入れ続けると、バービックはロープをくぐりリングを降りてしまった。そして両手を広げて「やってられない」というポーズを取った。レフェリーはリングに戻るよう促すが、バービックがまったく戻ろうとしないため、ついにレフェリーが試合終了のゴングを要請。バービックの「試合放棄」がアナウンスされた。

 試合時間はわずか1ラウンド2分52秒。あまりのあっけない結末に怒った観客がリングにモノを投げ込み、場内は騒然。格闘技世界一決定戦は大荒れの結末となった。

「ローキックは禁止」説は、明確に間違い

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 この結末に関して、今でも一部ネット上では「本当はローキックが禁止だったにも関わらず、髙田が約束を破って蹴った」などと言われることがあるが、実際に契約に関わったペルクはそれを明確に否定する。

「『ローキック禁止』なんていうルールは最初っから一切なかったんですよ。当時、MMAという競技はありませんでしたけど、当時から異種格闘技戦は『ミックスド・マーシャル・アーツ』という呼び方をしていたから、『プロレスが強いか、ボクシングが強いか、ちゃんとルールを明文化したコンテスト(競技試合)で、ミックスド・マーシャル・アーツのファイトしてみませんか?」ってオファーを出して、ちゃんと契約書にもサインしているんです。

 ただ、もしかしたら本人は何も知らないでOKしてたのかもしれないですね。アメリカの契約書って、電話帳みたいに厚いんですよ。ハッキリ言って彼は字が読めるかどうかもわからないから、理解してなかったのかもしれない。ボクは後楽園ホールでやった公開スパーリングのときも、念を押すために何回も『アメリカのキックボクシングみたいに上半身だけじゃなくて、脚も蹴ってくる可能性があるよ。それもルールでOKだからね』って言ったら、『その前にパンチで倒すから大丈夫だ。もし一発でも入れてきたら、そのときはKOじゃなくて殺してやるから』とか言ってて。もう、こっちまで緊張しちゃいましたからね。本当にヤバい状態でした。

 髙田さんも、バービックのパンチはリスペクトしてましたよ。だから試合のやり方も、いつもよりちょっとアゴを引いたスタンスで、髙田さんも考えて闘ってましたね。それで、絶妙のタイミングで蹴りを入れたりして。だから、あれで負けてもいいからバービックがガンガンいってくれてたら、すごい試合になってたかもしれないですね。でも、初めて食らうローキックの痛みは想像以上だったんでしょう」

【次ページ】 髙田の“キラーな一面”があらわれた試合

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