テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

「きょうはオオタニから打撃練習したいと」大谷翔平“投手専念と打撃不振”現状にコーチがポツリ…今年で32歳「長く二刀流を」ドジャースでの今後は 

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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posted2026/05/12 19:08

「きょうはオオタニから打撃練習したいと」大谷翔平“投手専念と打撃不振”現状にコーチがポツリ…今年で32歳「長く二刀流を」ドジャースでの今後は<Number Web> photograph by AP/AFLO

今季の大谷翔平は「投手専念」という起用法が増えているが、果たして今後はどうなるか

 昨季登板日の打撃成績は54打数12安打、打率.222、4本塁打、12打点。投手の負担が打撃に影響を及ぼしている可能性を危惧する声はずっとあった。首脳陣の気持ちは分かる。エンゼルス時代の2023年のように休むことなく二刀流で出場し続け、故障してしまっては本末転倒だからだ。

 ただ、日本ハム時代から“大谷番”13年目を迎える私としては、健康でいる限り、二刀流で出場してこそ大谷だろう、という気持ちが強い。大谷はチームを勝利に導くため、二刀流で全力でプレーしている。その強い気持ちと健康状態が合致した時、昨秋のブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で打者で3本塁打、投手で7回途中10奪三振を記録したような圧倒的なパフォーマンスを生み出すと信じている。

音声レコーダーで聞いて気になった“大谷の言葉”

 この議論にきっと明確な答えはない。ゴームズGMによれば「我々は“こう考えているけど翔平はどう思う?”という風に話す。翔平やチームにとって何がベストかを最終的に判断する」と、常に大谷とコミュニケーションを取りながら、起用法を決めているという。

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 それだけに、3度目の投手専念となった5日の敵地アストロズ戦後に、大谷が「前日に参加した屋外フリー打撃で確認したかったことは何ですか?」と質問された際の回答はやや気になった。

 私はこの時、米国出張から日本に帰国していたため同僚が送ってくれた音声レコーダーで大谷の声を確認した。

「昨日はどちらかというと“やれ”と言われたのでやったような感じでした。登板前日にあまりやることはないんですけど、あまりバッティングの方に関しても(原因が)見つからずに登板するより、これかなっていうのが何か見つかった状態でいったほうが良かったりするので。結果どうのこうのでなく、要因さえしっかり自分が分かればすっきりした状態で登板もできるんじゃないかなと思います」

気になった大谷の言葉と打撃コーチの言葉

 大谷は打撃不振が影響し、5日のアストロズ戦は投手に専念していた。登板前日のルーティンを崩してまでフリー打撃を行うには相応のコミュニケーションが必要なはず。それだけに「どちらかというと“やれ”と言われた」という言葉が少し引っかかった。

 11日の本拠地ジャイアンツ戦前にも大谷は屋外でフリー打撃を行った。現地通信員からの報告によれば、同日の練習後にアーロン・ベイツ打撃コーチがこう語っていたという。

【次ページ】 もし“いずれかにせざるを得ない”時が来たとしたら

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